マックニュース7月分

平成16年7月1日(木)


煤竹の扇子

 日本橋の「はいばら」で煤竹の扇子を求めた

 ★日本橋へ出かける機会があったので、はいばら
 にて高座用の煤竹扇子を買った。亡くなった圓生
 師匠はこの「はいばら」さんへわざわざ注文を出
 していたと聞いている。私が求めたのは…、高座
 用ではない、いわゆる茶扇の男版といった所だ。
 色といい形といい私はこの扇子が大好きだ。
 ただ、高座扇子じゃないので扇面が真っ白じゃな
 いのが難といえば難、紙を金で縁取っている。
 でも、良い扇子である。値段も良い値段だ(笑)。
 久し振りに買ったら…、5,040円だって…。
 仕方ない、1本だけ買った(~_~;)

 ★日本橋を歩いて渡ったが…、あの日本橋が高速
 道路の橋脚の間に欄干があるなどは恥ずかしい思
 いがした、センスゼロですなァ。何とか成らない
 かしら、いや、何とかしなければ駄目だよ。

 二代目長崎楼へ顔を出したら、マスターが風邪で
 ダウンしそうだという。夜の営業は休みにして、
 私と上野で飯を食って早々にご帰還願った。
 大丈夫かな?
平成16年7月2日(金)

 珍しく外出を控えて調べものをした

 ★エイベックスからCDとDVDを出す予定だが、
 仲間の噺のテーマを「艶ばなし」にした。この手の
 噺の解説を求められたので自分なりに調べてみたが
 分からないことばかりなので困惑した。

 芸術協会が毎年、行なっている本法寺の「はなし塚
 まつり」の奉納してしまった禁演落語53題を見た
 が、良く分からない噺が沢山にあった。これは調べ
 なければ成らない。「粟餅」「磯の鮑」「おはらい」
 「親子茶屋」etc.噺家である私が分からない噺ばか
 りだ。調べてみると‥‥、演者が居ないから分から
 ないことに気がつく。それに、今では通用しないよ
 うな噺ばかりだった。「搗屋無間」という噺も現代
 では無理だろうなぁ。落語事典にはこの手の噺をき
 ちんと載せてくれるので助かる。これは噺家の為に
 あるような事典だッ!


落語事典
平成16年7月3日(土)


話芸だけで分かるの?

 NHKの番宣を見るたびにムカムカしている

 ★毎週土曜日に教育チャンネルで「日本の話
 」という番組がある。落語を扱う残り少な
 い番組なのだが‥‥。扱いが実に雑なんだ。
 いつも新聞の番宣(番組宣伝)を見るたびにム
 カつく。話芸だけで何が分かるの?
 誰が何を演じるのか知りたいけど…、新聞の
 番宣では分からないよ。我々の業種はその程
 度の扱いなんだ(怒)。

 ★土曜日なので心配に成り、築地場外の藤本
 商店に営業をしているのか?電話を入れた。
 普段どおり営業しているとの返事だった。
 築地場外市場は魚河岸の移転に伴い営業方針
 を変えつつある。土曜日は一般客に来てもら
 うようにしている。相当の賑わいだ。

 さて、藤本商店に行くという事は…、そうッ!
 趣味のポン酢の仕込みをするためだ (^_^) 
 今回は仕込みを丁寧にして相当に美味いポン
 酢にするつもりだ。

 ★昼食は「いし辰」でカニクリームコロッケ
 を食した。バカウマ!(^^)!マジで美味かった。
 気取らないカニクリームコロッケは逸品だぞ!
平成16年7月4日(日)

 午前の早い時刻に先輩が来宅には大恐縮をしたッ!

 ★大恐縮の理由はわざわざ先輩が後輩の家に来る事
 と、私の好きなワインを持参下さったこと!(^^)!

 実は、内々の話なのだが…、先輩の柳家つば女の葬
 儀に弟子一同の生花を供えた方が良いのでは?との
 金車さんからの進言があって、供花を一対依頼した。
 成り行き上金車さんが供花代金を全額負担してくれ
 たので、お立て替え頂いた分を該当する兄弟弟子に
 手紙を出して私が集金をしたが、意外に早く集った。
 小さんの兄弟弟子は大したものだ、まとまりがるん
 だなぁ。その礼にわざわざ小袁治宅まで来てくれた。
 本当に恐縮をした(^_^;)

 ワインは何か良い事があたら頂戴する事に決めた。
 本当に金車師匠、済みませんでした。


柳亭金車師匠
平成16年7月5日(月)


橘家竹蔵師匠

 楽屋仲間の橘家竹蔵さんの証拠写真が出てきた(笑)

 ★團十郎丈が入院した事は報道で知っていたがその
 後の経過が分からない。楽屋仲間は竹蔵さんに聞け
 ば分かると云っていたが‥‥、まだ見舞いに行って
 いないそうだ。入院する前日に楽屋へ遊びに行った
 そうで、翌日に入院するとは、竹蔵さんもショック
 だったそうだ。落ち着いたら、お見舞いへ行く予定
 なのだが、心配していた。竹蔵さんと團十郎丈とは
 結構、古いお付き合いで海老蔵の頃から海老蔵後援
 会のお手伝いを色々としたことがきっかけだったそ
 うだ。人の縁とは面白いものだと思う。

 成田山での「お練」の時にちょくちょくテレビに映
 っていたと、楽屋仲間がいってたが…、証拠写真
 あった(笑)成る程、写っているなァ〜。

 ★楽屋仲間で助かる事が有る。禁演落語を調べてい
 ると、落語事典に載っていないネタがあったので困
 った。「葛篭の間男」という噺はあの落語事典にな
 いのだ。ところがありがたいじゃありませんかッ!
 五街道雲助師匠HPに載っているという‥‥。
 あゝ、ありましたよッ!しかも実演用の台本形式
 なっている。そりゃ、もう感激だァ〜ッ!
平成16年7月6日(火)

 梅雨はどうしたのかしら?

 ★猛暑だァ〜ッ!亀有の「上宿寄席」に出かけた
 のは良いけれど、持参したCDデッキのACコー
 ドが入っていないので使用不能であることが判明。
 酷暑がみっともないドジを踏ませたんだ(笑)。

 亀有の「上宿寄席」は今年で五回目に成る。主催
 者は上宿商店会の皆さん、積極的に活動をしてく
 れるので、常にお客様は満員だ。大感謝ッ!
 時期が時期だから多分来ないだろうと思った代議
 士の平沢勝栄先生があいさつに来た。
 参議院選挙中に?!この先生、何処にでも顔を出す、
 マメとうか中々真似の出来無いことだ。
 『ご紹介いただきました平沢でございます、本日
 は会場に沢山の御婦人が集っていると聞き、後か
 ら拝見しましたら、女子大生の入学式かと思いま
 した…、前に回ったら、女子大生の卒業式かと…』
 巧みに笑いをとっていたなァ(笑)。
 ◇上宿寄席◇林家たけ平〔寄合酒〕古今亭志ん公
 〔幇間腹〕柳家小菊〔粋曲〕柳家小袁治〔死神〕
 ○亀有信用金庫本店四回大ホールにて開催○

 ★上宿寄席の楽しみは、前商店会長の生蕎麦店
 「やざ和」さんで蕎麦を食うことだ。玉子焼きと
 黒豆の豆腐はバカウマで出演者は驚嘆していた。
 蕎麦も旨いッ。私は「やざ和」の蕎麦は大好きだ
 ぞォ〜。

 亀有駅から帰る途中、「佃忠」に顔出しをして出
 演者三人は薩摩揚げの土産をもらいご機嫌で帰宅
 した、主婦でもある小菊さんは大喜びだったなぁ。
 


亀有:やざ和の蕎麦
平成16年7月7日(水)

 酷暑の七夕だった、あゝ、暑いよ〜ッ

 ★東京は34℃だよ、マジで暑いのなんのって‥‥、
 七夕でこんなに暑いのは珍しいということらしい。
 梅雨明けをしていないのかな?もう、してるんじゃ
 ないのかと思いたくなる。
 あやめ寄席の今回のゲストは三遊亭歌司兄さん。
 堀切菖蒲園駅近くの堀切地区センターに会場を移し
 てから二度目の開催だ。今までは地元の信用組合の
 会議室を利用して落語会を開いていた。何といって
 も、夏場が一番つらかった。そこには楽屋が無かっ
 たので会議室の裏の便所の脇の給湯室を楽屋代わり
 にしていたが‥‥、冷房が効いていないから暑いの
 なんのって、我慢が出来ない。しかたなく会場の隅
 に急ごしらえの楽屋コーナーを作った。
 まるで隅田川添いのホームレス状態だったなァ〜。

 ★林家たけ平〔出来心〕三遊亭司〔たがや〕三遊亭
 歌司〔船徳〕司会は柳家小袁治。私が落語会の司会
 をする理由は、お客様に親切だからだ。定席での番
 組は絶対に司会は入らない、いきなり前座が出てく
 るもの。ところが…、慣れないお客さんが多い時は
 温まるまでに一時間近くかかることがある。酷い時
 には12時に始まって午後3時頃まで全然受けない事
 があるのだ。情けないなァ、木戸銭を返せといわれ
 そうなことがある。こりゃ、演者の責任だと思うが
 何とかお客様に喜んで頂きたいというのが正直な気
 持ちだ。

 今回の「あやめ寄席」も私が5分程度喋ってから前
 座さんに渡す。だから、前座さんでもちゃんとやり
 ゃァ受けるんだ。流れが出来ると楽で、その後の出
 演者はやりやすい。寄席では味わえない雰囲気だと
 思う。


三遊亭歌司師匠
平成16年7月8日(木)

 う〜ん、つらい。困ってしまう‥‥

 ★私はガキの頃からの巨人ファンだ。数年前までそ
 れを隠していたが、はっきりとファンであると公表
 した(笑)。いま、巨人ファンとして恥ずかしいこと
 が多く、暫くの間巨人とは別居したいと考えている。
 私としては冷却期間を頂いて、事と次第によっては
 巨人軍とは離別するつもりだ。

 7月9日のニュースでの渡辺恒雄巨人軍オーナーの
 言葉に気持ちが冷めてしまった。選手会長の古田選
 手がオーナーとの直接会談を望んでいるという言葉
 の答えが「無礼なことを云うな。分をわきまえなき
 ゃいかんよ。たかが選手が、たかが選手だって、立
 派な選手もいるけどね。オーナーと対等で話す協約
 上の根拠はひとつもない」と、やってしまった。

 新聞紙上では上記のコメントだが、TVはひどいも
 ので『無礼なことを云うな。分をわきまえなきゃい
 かんよ。たかが選手が‥‥』と、途中でカットして
 いる。不興をかう扱いだなァ。悪意の編集だと思っ
 たが、でも、酷い言葉だ。不遜というのはこういう
 ことなのかしら?

 ★寄席の席亭が「分をわきまえろ、たかが芸人が…」
 と云うだろうか?云わないな、そんな馬鹿なことは
 云わないと断言できる。
 不遜な事を云わせている日本のプロ野球は前途多難
 というか、滅亡への道を歩んでいるような気がして
 ならない。心配のし過ぎかもしれないが(笑)。

 ★どんな事があっても、東京の寄席はなくさないし
 お客様に沢山来てもらうように我々噺家、芸人は頑
 張る。寄席のオーナー(席亭)は不遜とは無縁の人
 ばかりなので大丈夫ッ!だと思う(^_^)
 
平成16年7月9日(金)

 黒門亭の夜席に出演する

 ★サンケイ新聞の栫井記者より圓朝まつりの取材
 依頼があったので、開演前にインタビューを受け
 た。栫井記者の偉いところは落語を良く聞くこと。
 本当に偉いと思う(笑)、実際に寄席に来てくれる
 し、黒門亭のようなミニ落語会にも足繁く通って
 いる。末廣亭のリニューアル記事は栫井さんだっ
 たなぁ。圓朝まつりのPR記事を載せてくれるら
 しい、ありがたいッ!

 むかし家今松兄さんは私の後の出番であった。
 しばし「柳田格之進」談議だった。今松さんは馬
 生師匠の弟子なので当然ながら、馬生師匠の柳田
 格之進を演る。色々の矛盾点を指摘して、目から
 鱗が落ちる思いをした。今松兄さんもハッピーエ
 ンドにしているというので、そりゃ〜、私には出
 来ないというと、笑っていた。柳田格之進が文七
 元結になっちゃうよ(笑)。色々な事を話し合い
 今度、手直しした「柳田格之進」を聴いてもらう
 ことにした。今松兄さんは「小袁治さんの云うこ
 とも一理あるなァ」と一緒になって考えてくれた。

 ★いつものパターンだと、終わると一緒に呑むと
 ころだが、今松さんにお客様が来ていてその方と
 約束をしていた。残念だが、柳田談議は後日に。

 久し振りに「さら科」へ行く。女房様を上野まで
 呼び出して、親子丼ともりそばを食うためだ。
 一人じゃとても無理なので援軍を呼んだ次第。
 この援軍が強いのなんのって‥‥。

 さら科の旦那が面白い事を教えてくれた。親子丼
 は三遊亭圓生師匠がお好きだったようで、お一人
 で見えると必ず親子丼だった。ところが…、ご贔
 屓の御婦人と一緒だとそばを食したそうだ。絶対
 に親子丼を食わなかった(笑)、気取ってそばをた
 ぐる姿が目に浮かぶようで、この話はとても面白
 かった。


上野:さら科
平成16年7月10日(土)


私は「お見立て」

 黒門亭のリクエスト落語会は面白かった

 ★出演者全員がそれそれ5個のネタを出して、出
 し物はお客さんの多数決で決定する趣向。
 このリクエストは意外なネタに決まった。私は
 見立てだし、今松さんは「笠碁」だった。正朝
 んの「景清」に至っては『えゝッ!』と悲鳴に近
 い声を残して帳面(落語台本)を片手に行方不明
 に成っちゃった(笑)。

 今松さんは肝心なところでネタを仕込まないしく
 じりをしたとぼやいていた。小袁治は?実は…、
 後半で上下を間違えそうになって慌ててしまった。
 出し抜けに噺は出来ないものであることが判明し
 て非常に面白かった。良い企画だなァ〜 (~_~;)

 ★東京かわら版の取材で読売新聞の長井さんが落
 語協会へ来てくれた。長井さんのページは末廣亭
 の演題帳の集計を見ながら、自分が高座にかける
 ネタのはなし、思い出ばなしをした。会話を交わ
 しているうちに、成るほど噺一つ一つには色々な
 思い出とか、思入れがあるもんだ。聞き手が上手
 だから次から次へと様々なことを思い出しては語
 らせてもらった。噺は生きている、教わった師匠
 の思い出とか、どのようにして現在の噺の形が出
 来てきたのか…、マジで面白い。出来上がりが楽
 しみだ。ちなみに2003年の末廣亭の高座で、
 一番多く高座にかけた演題は‥‥、「犬の目」と
 「東北弁錦明竹」でした。
 
平成16年7月11日(日)

 鈴本演芸場へ喜多八さんの代演に出かけた

 ★選挙の投票は寄席から帰ってからにした。寄席の帰り
 は寄り道をした。鈴本演芸場で出しているお稲荷さんの
 きつね寿司が廃業してしまったらしい。鈴本の従業員に
 聞くと、店舗の立ち退きがあってもう営業しない。
 見納めをしようと上野駅前へ行ったら…、もう解体して
 シートが掛かっていた。あゝ、あのおいなりさんがもう
 食えないのか…。ふと、浅草の東京ラーメン「青龍」が
 上野に引っ越す事を思い出した。探すと、きつね寿司の
 すぐ近所だった。上野警察署の通りを隔てた対面だよ。
 建物に東上野3丁目39−7と住所表示をしてあった。
 久し振りにラーメンを食おうと思ったが、日曜日は休業
 の様だ、平日に行ってマスターを喜ばしてやろう(^_^)

 ★選挙速報番組はMXテレビが最高に面白かったッ!!
 あの、立川談志&野末陳平ご両氏の言いたい放題コンビ
 の速報番組だ。こりゃァ〜抜群に面白い。生放送だから
 不穏当発言を『ピーッ』で消せない(笑)、その辺を配慮
 しての発言だろうが、物凄く面白かった。お互いに参議
 院の議員だった頃の裏話がポンポン出てくる。テレビで
 こんな事を云ってもいいのかな?と思われる発言だらけ
 の放送は見応えがあった。


青龍が上野へ
平成16年7月12日(月)


林家ほや平

 一日に二回の「不動坊」は筋肉痛の心配が‥‥

 ★柳家小権太、さん光ご両人に「不動坊火焔」の
 稽古をつけたが…、途中で間違えたり、抜けたり
 で迷惑をかけてしまった。申し訳ないので夜席の
 池袋演芸場で再演する事に成った(笑)。
 さん光さんは自分の出番があるので二度目の「不
 動坊」を聞けたが、小権太君は聞くこが出来なか
 った。この噺の稽古は、元々小権太くんが申し出
 たことだった、ごめん小権太、今度、どこかでち
 ゃんとした「不動坊」をやるからなァ〜!

 多分、一日に二回も「不動坊」やっちゃったとな
 ると筋肉痛が襲って来るなぁ、太ももが痛くなる
 んだ(笑)。

 ★楽屋ではほや平君がニコニコ笑いながら二ッ目
 の挨拶をしてきた。嬉しそうである(^_^)
 噺家人生で一番嬉しい時なんだよォ〜、そして段
 々と厳しさが分かってくるんだよ。怠けないで、
 とにかく頑張れよ〜!おめでとう!(^^)!

 ★上野警察前の「青龍」へ行って来た。浅草の店
 と同じようなキャパの店で、お客は引っ切り無し
 に入ってくる。浅草の店とは全然お客の入りが違
 うようだ。マスターは午前と夜を担当して、昼間
 は息子が頑張っている、奥さんがお運びをしてい
 た。初対面だったのだが、すぐに私のことを分か
 ってくれた。今度は夜の部でマスターと色々と喋
 りながら食事をするか。
平成16年7月13日(火)

 圓朝まつりの噺家屋台の寄り合いがあった

 ★噺家の集団がまとまるというのは非常に難しいよ
 うで、色々と以前に決めた事を全て反故にしてしま
 った(~_~;) 新しくすることを唱えている連中が決
 めたのになァ〜。少々、疲れてしまった。この先…
 どうなるんでしょう?ヤツガレは知りませんよッ!

 ★太ももの筋肉痛は確実に襲ってきた(笑)若い証拠
 であります。もっとも若けりゃ筋肉痛を起こさない
 けど‥‥。同年代の林家時蔵さんも「不動坊」で筋
 肉痛を起した事を告白してくれた(笑)それが、どう
 して筋肉が痛いのか分からなかったらしい。ネタ帳
 を見て、あゝ原因は不動坊だったんだ。何日後に痛
 くなったか聞きそこなった。


圓朝まつり2004
平成16年7月14日(水)


HP委員会の内職

 ホームページ委員会は今年の圓朝まつりに参加する

 ★今年の圓朝まつりにどのように参加するか詳細は
 決めていないが、パソコンを設置して協会のHPを
 見てもらう。インターネットの楽しみ方を伝授する。
 寄席文字缶バッチの販売をする事が決まっている。
 缶バッチは橘右楽さんに噺家の芸名を書いてもらい
 それを一文字ずつ缶バッチにする。

 協会事務局二階で作業をしたが滑稽な姿だった。
 紙を丸くカットするのだが、それらしいカッターが
 あるにはあるが、ハサミが一番早かった(笑)。
 慣れない内は林家二楽さんを呼ぼうなどと軽口を叩
 いていたが、こういう単純作業は噺家に向いていな
 い事が分かった。出来栄えは中々のものでマジで欲
 しくなる。ところが値段設定に苦慮している。
 原価計算すると200円で売れば儲かる事が分かっ
 たが、作っている本人たちが『100円なら買うけ
 ど、200円じゃ嫌だなァ‥‥』なんとも酷い話だ。
 柳家小袁治の(袁)という字は私だけの文字だそう
 で、雲助の(雲)も他に居ないそうだ。
 
 ★出来た袁缶バッチをシャツの胸に付けて末廣亭に
 楽屋入りしたら目ざとく見つけた楽友が…
 『日本に観光に来て、はぐれた中国人観光客みたい
 だ…』と、ほめてくれたよ (~_~;)
 100円がいいところなんだが、それこそ沢山作ら
 なきゃならない、どうするのかな?
 面白そうだから、ヤツガレも機械を買って作ってみ
 ようかな(笑)
 
平成16年7月15日(木)

 末廣亭の楽屋で偶然ながら働いている前座さんが女
 性前座だけだった

 ★落語業界への女性の進出はめざましいものがある。
 歌る多菊千代きく姫つくしひらりぼたん
 こみちちよりんと八人の噺家だ。まだ見習いで二、
 三人居るとか。前座さんはぼたん、こみち、ちより
 んの三人だから珍しく揃った訳だ。

 ぼたんちゃんから『小袁治師匠、楽屋で着替えると
 き、男性の方が小さくなって着替えてますよォ…』
 だって、昔では考えられないことであります。

 ★女性の噺家はある程度の年齢になると寿退社をす
 る。楽屋の誰かが言い寄って所帯を持ってしまうん
 だなァ(笑)。いい素質を持っているのに勿体ないと
 思ったことがあった。

 結婚しても噺家を続けてほしい、齢を重ねると良い
 味が出るんだがなァ。男も女も品良く歳をとると中
 性化してくる。男が女を演じてもいやらしくないん
 だ。女が男を演じるときは顕著だ、メリハリが付い
 て来るんだよなァ。私は晩年の都家かつ江師匠に是
 非とも落語を演って頂きたかった。きっと面白かっ
 たと思うな。でも、怖くて言い出せなかった(笑)。


左:ぼたん・こみち
右手前:ちよりん
平成16年7月16日(金)


山頭火の醤油ラーメン

 圓朝まつりの広報委員として働かなきゃならな
 いことがある

 ★17日(土)から始まる大銀座落語祭2004
 圓朝まつりのチラシを配布すること。ポスター
 とチラシ作戦で動員を図ることにしている。
 落語協会の事務局へ行きチラシとポスターを入
 手。あまりの重さにビックリする(笑)。
 とにかく小朝さんの事務所にポスターとチラシ
 をお任せする事に成ったが、それにしても紙と
 いう物は重いなぁ。

 ★鈴本の高座を下りたのが3時頃、やたらと腹
 が減った。あゝ、そうだッ!朝飯を食ったきり
 何も腹に入れていないんだ。協会の近くにある
 「麺屋・黒船」へ久し振りに行ったら違う店舗
 だった。移転しているんだ、少々ガッカリした
 が、通りの向かいに「山頭火」というラーメン
 屋があった。醤油ラーメンを食した、麺がもう
 少しすべすべしていると私にはありがたいが、
 美味いラーメンだ。

 ★車で移動したが‥‥、アクシデントというも
 のはあるんだなァ〜。「本膳」という醤油を二
 本買って、一升瓶二本(ガラス製)を後部座席に
 積んで走行したが、前の車が急停車した。
 急ブレーキを踏むと…、「カチャン」という嫌
 な音がした。瓶が破壊ッ!マイカーは醤油漬け
 に成っちまったよ〜ッ!いやぁ物凄い匂いだ!
 どうするんだッ〜(^_^;)
平成16年7月17日(土)

 本当に暑いッ!夏バテしそうだよ〜

 ★猛暑でも元気なのは柳家小せん師匠だ。信じられな
 いくらい夏場に強いのだ。1923年7月24日生まれとい
 うから、大正12年だから…、うム?80歳を越えた?
 小せん師匠曰く『お笑いタッグマッチでレギュラー
 だった噺家で元気なのは二人だけだよ(笑)』はて…
 あの番組は、司会が柳昇師匠で馬の助、小円馬、文治
 柳好、夢楽、小せん(敬称略)と出演していた師匠方で
 元気なのは、小せん師匠と夢楽師匠だ。夢楽師匠は今
 、寄席には出演していないらしいから、小せん師匠は
 元気だなァ。

 ◆お笑いタッグマッチ◆
 1959(昭和34)年3月12日、フジテレビ系列
 で開始された。紅組と白組に分かれた2チームが、与
 えられたテーマをもとにお笑い合戦を繰り広げる30分
 番組。メンバーは当時新進のから中堅の噺家、紅組が
 三遊亭小円馬、桂伸治(故・文治)、三笑亭夢楽。白
 組は柳家小せん、春風亭柳好(故人)、金原亭馬の助
 (先代)の6人。いずれも自分の名前をつけたカミシ
 モ姿で登場、番組の目玉である「お笑い討論」で紅組
 はタコ、白組はクマのおもちゃを手にしないと発言で
 きないというシステムで、レフリー役の春風亭柳昇は
 舞台正面に鎮座して得意の(?)トロンボーンでファ
 ンファーレを奏し、会場を沸かせていた。毎回、応援
 団長として人気俳優や歌手たちがゲスト出演するのも
 好評だった。

 ★私の車は最悪の状態だ(~_~;)醤油漬けに成った車は
 芳醇な醤油の香りで蔓延している。とてもとても耐え
 られないので、窓を全開で走行している。暑いのだ〜
 耐え難い暑さと醤油の香りと戦っている(笑)
 如何したらいいのだろう? 


柳家小せん師匠
平成16年7月18日(日)


新宿歩行者天国にて

 末廣亭は二階までいっぱいの満員だったなぁ〜

 ★小せん師匠の代演で末廣亭に出演する。とにか
 く満員の盛況だ。高座も楽屋も活気があった。
 連休の影響であろうか?新宿の街は人で溢れかえ
 っていた。歩行者天国を見物したが、結構楽しい
 ものだ。石原都知事がパフォーマンスなど一定の
 基準で受け入れる姿勢は我々芸人達は大歓迎であ
 る。歩行者天国でやっている連中の全員が資格の
 ある人達とは思えないが面白い。
 多分、左の不思議なジョーカーは無許可だと思う。
 糸が付いている訳じゃないが、命令通りに動くん
 だなァ…、不思議だ、1個600円だから買おう
 かと思ったが、ヤツガレの心の倹約くんが『うさ
 んくさいからやめろ〜ッ!』と、叫ぶので買わな
 かった(笑)。でも、気に成るなァ、今度買うか?

 ★宮里藍ちゃんが気になって女子プロの中継を探
 したが、地上波では放送しないことが判明して、
 落胆した。女子のプロゴルフも地に落ちた感がす
 る、あゝ、情けない。藍ちゃんは優勝を逃したよ
 うで、携帯の着信音でパットをしくじったそうだ。
 携帯の着信音は我々噺家も悩ませる。まったく迷
 惑なことだ。あゝ、そうそう、末廣亭の18日の高
 座でサゲ間際に桟敷の戸が外れるアクシデントが
 あった。お客様の目と耳がそちらの方へ行ってし
 まったが、私は平然とサゲまで演った(笑)。
 だって、もう止まらないんだよ〜ッ。

 ★夜通し全英オープンを見た。見応えのある試合
 だった。素晴らしいので眠気がマジですっ飛んで
 しまう。一流のプレイは感動させる、素晴らしか
 った。それにしてもTVは薄情だよ、最終日には
 丸山の話は全然出ない、4オーバーの低調な成績
 なので映してもしょうがないと踏んだのだろう。
平成16年7月19日(月)

 夏のご挨拶が出来ないので困っている

 ★右の写真は松露の玉子焼きで「親子焼」とい
 う私の大好物。夏のご挨拶へ伺った際に頂戴し
 たものだ。これはバカウマ中のバカウマッ!
 食べる時のコツは電子レンジで温めてから頂く
 と良いかおりがして味がアップする。冷蔵庫か
 ら出して直ぐ食うのは手抜きだぞ〜。

 ★千住の桜川后作先生宅へ女房様と伺った。
 その足でせっかく千住へ来たのだから「たぬき
 屋」さんがどうなったか見に行った。他の人が
 別の名前でラーメン屋を出していた。
 気に成る…、迷ったが決心をして店内へ入った。
 値段の設定がたぬき屋さんと同じ設定だった。
 中華そば400円ワンタンメン500円を注文
 した。味は、あっさり系の中華そばだった。
 多分、たぬき屋さんのようにわざわざ来ないと
 思う‥‥。あゝ、たぬき屋の中華そばが食べた
 いよ〜。


築地:松露の玉子焼き
平成16年7月20日(火)


柳家さん八師匠

 暑かった、東京は観測史上最高の39.5℃だった

 ★前の晩に堀切の「魚がし寿司」で調子に乗って
 呑み過ぎて二日酔い状態で猛暑に遭遇した。
 二日酔いは一番の大敵だそうだ、脱水状態になっ
 ている上に酷暑であるから危険な条件だった(笑)

 ホームページ委員会を午前11時から午後4時まで
 協会の事務局二階で開いた。その後、下北沢まで
 出かけてCDとDVDの収録に立ち会った。
 ある程度の要望を伝えて馬の助、さん八ご両氏の
 噺を二つ聞いたところで失礼した。何しろ暑いし
 この先輩二人は打ち上げをすると時間が長いとヤ
 ツガレは判断した(笑)。ズバリ当っていたようで
 深夜に馬の助兄さんより、『お疲れ様でした、打
 ち上げで盛り上がりさん八さんは終電車に間に合
 いませんでした』という、私が心配したとおりの
 メールが来た(~_~;)

 ★DVDを撮る事を意識して、さん八さんはメイ
 クをしはじめる。無駄なような気がしたが…、違
 う、無駄ではない!うっすら残っているヒゲの跡
 、シミがすっかり消えて、あの顔(?)が綺麗に成
 っている(驚)、素顔より絶対に良いッ!

 そうか、男でもメイクをすればいい男に成るのだ。
 考えを改めることにした。高座に上がる前は薄化
 粧をするくらいの気持ちでいよう。
平成16年7月21日(水)

 鈴本演芸場の初日が始まる。楽屋のホワイトボード
 三語楼兄さんの字で『小袁治さん電話下さい』とし
 てあった

 ★早速携帯電話に電話をしたが通じない、留守番電
 話サービスになってしまう。自宅へ電話したら寄席
 に出かけている筈という。前座が「昼席の馬風師匠
 の打ち上げにお出かけになりました。隣の高田屋さ
 んだと思います」と教えてくれた。携帯電話の受信
 状態が悪くて連絡が取れなかった。

 ★上野へ引っ越した「青龍」さんへ出来かけた。
 前々から夜に行く約束をしていた。呑んでからラー
 メンを食う約束をしていたのだ。マスターは大喜び
 で、色々と酒のつまみを出してくれる。そんなに出
 しちゃ肝心のラーメンが食えなくなっちゃう(笑)。

 話は秋葉原の昔話だ。私はガキの頃からの話だが、
 マスターはラーメン屋開業の頃の話をする。今から
 40年前の懐かしい話ばかりなのであっという間に
 時間が過ぎた。

 しっかりとラーメンを食して上野駅前に出たら‥‥
 丸井の電光掲示板の気温が31℃になっている(驚)
 あゝ、また今夜も熱帯夜かよ〜。夜の10時過ぎに
 31℃とは…、我日本の東京は亜熱帯というか熱帯
 である、決して温帯地方じゃないよッ!


電光掲示板に31℃
平成16年7月22日(木)


今年の福扇です

 今年も台東ケーブルテレビで圓朝まつりの紹
 介をしてくれる

 ★台東ケーブルテレビが今年も圓朝まつりの
 取材をしてくれることになった。昨年も長時
 間の取材をしてくれて内容も素晴らしい出来
 栄えのものだった。今年も楽しみだ (^_^)
 
 今年も福扇を販売する事に成っている。圓歌
 師匠直筆の扇子で価格は2,000円だ。
 福引つきで当ると寄席の招待券がもらえる。
 売り切れは必至だろう。

 ★22日は浅草演芸ホールの昼席と上野の昼席
 に出番を変更した。変更はさん喬さんの出番
 で彼の都合である(笑)。とにかく忙しいのな
 んのって、午前中にケーブルテレビの打ち合
 わせを済まし、浅草と鈴本の高座をつとめて
 合羽橋でポン酢用の瓶を購入して、扇橋師匠
 にメルマガ用の俳句を頂戴するという…、上
 野と浅草を行ったり来たりだった。

 炎天下歩くのはつらいので恥も外聞もない!
 ゴルフ用の日傘を使用した。これが良いんだ
 なァ〜ッ!今年の夏は日傘を使うぞッ!
平成16年7月23日(金)

 文化放送の吉田照美のやる気MANMANに出演した

 ★圓朝まつりの広報委員長として媒体のご協力を
 願ったが、文化放送とTBSが生放送で扱っても
 らい23日は圓朝まつりPR日となった。

 午前中はTBSの大沢悠里さんの番組で馬風、三
 語楼、八朝さんで賑やかな放送になり、ついでに
 PRをして頂くという高度のテクニックだった。
 マジで面白い番組だったなァ、本気で聴いてしま
 ったよ(笑)。

 ★文化放送の吉田照美のやる気MANMANは私の好き
 な番組なので出演できて光栄だった。ようかんマ
 ンがゆくというコーナーで約10分間の出演で出店
 仲間が十数人出演してくれて助かった。
 気に成っていた宮内庁御用達の羊羹と同じ工場で
 作ったやるman羊羹の全容が分かった。神秘のベ
 ールをはがし、内緒で公開しよう。

 私は自宅ではほとんどテレビを見ない。ラジオを
 付けっ放しにしている。ダイアルは固定していな
 いのが私の悪い癖だ。内容をちゃんと聴きもしな
 いのに「人生相談」のコーナーは生理的に嫌いな
 のでダイアルを変えてしまう。どうも好きに成れ
 ないなぁ「人生相談」というのは‥‥。
 先日、TBSで電話人生相談が始まったので文化
 放送にダイアルを変えたら…、文化放送の野村邦
 丸のごきげん!二重丸◎でも人生相談のようなコ
 ーナーだった(笑)。こっちの方は軽いタッチなの
 で思わず聴いてしまい、気が付いたら蝮さんの番
 組を聴きそこなう事もあった。

 ラジオはある程度、私物化する部分があるが…、
 度が過ぎなければOKだと思う、いや、そうでな
 ければ駄目だと思う。他人行儀なラジオ番組は私
 は好まない。やるMAN、ゆうゆうワイド、永六輔
 その新世界
は良く聴く番組だ。


左:三語楼/右:馬生
中央が羊羹です
平成16年7月24日(土)


うえの夏まつりパレード

 うえの夏まつりパレードというものがある事を知
 らなかった‥‥

 ★何で知らなかったのだろう?毎年あるらしいの
 だが、ちっとも知らなかった(恥)。
 現在、鈴本演芸場の近所は地下駐車場工事で歩道
 が非常に狭くなり歓迎できる状況じゃない。
 大いに不満であるはずだ。開演まえに歩道で切符
 を購入してもらう列が出来るが…、今回のような
 工事事情とイベントで非常にやりにくそうで気の
 毒だった。じっと我慢の子であった(~_~;)

 ★上野の町の活性化はどうなっているのかな?
 遊び場所が多い中、わざわざ上野へ出かける魅力
 はあるのかな?どうなんだろう。

 子供の頃の上野は今とは様子が違っていたなァ。
 不忍池の周囲は舗装していなかったよ、納涼植木
 市は本当に涼しいと思ったよ。落語の「唖の釣」
 じゃないがガキの頃、殺生禁断の不忍池で釣をし
 たなぁ。お巡りさんに叱られたりしながら遊んだ
 もんだった。あんな鉄の柵なんか無かったなァ。

 上野界隈は土がむき出しで沢山あったのに‥‥、
 今はコンクリートやアスファルトで舗装してある
 んだ。熱気が残るのは当たり前だよ。緑があって
 もちっとも涼しくならない。上野の森は人口の森
 ですよ、残念ながら。
平成16年7月25日(日)

 鈴本演芸場の楽屋に長居した‥‥

 ★三語楼兄さんの代演で昼席に上がった。
 出番が3時40分なのだが前座さんから20分以上
 演って下さいと懇願された。うム?詰まっているん
 だなァ、ありがたい、久し振りに時間を気にしない
 で落語ができる(笑)、しかも「金明竹」が出来る。
 東北弁金明竹の音源を欲しがっている人が居るので
 数日前からカセットテープを音響室に数本預けて、
 毎日自分の噺を録音している。

 高座を下りると馬風師匠が楽屋で出番を待っている。
 昼間の主任だ。23日のTBSのラジオ生出演の御
 礼をする。朝早くから出かけて、時間の配分が中途
 半端だったので一日が長かったそうだ(笑)。
 そうなのだ、待ち時間が長いと少々疲れる。噺家は
 待つ事が不得手だ、役者さんは平気で居られるよう
 だが、噺家は駄目だ。

 ★夜席の出番は6時だから、楽屋から出かけるほど
 時間がない。出かけたところでこのくそ暑いのに何
 処へ行くの?行くところなんぞない。仕方なく楽屋
 に居続けた。長居をして楽屋の扇風機の存在の有難
 味を実感した。冷房を控え目にして扇風機を使うと
 身体に優しいのだ。ちょっと前だったら冷房の効き
 過ぎで調子が悪くなるところだったが、いい塩梅だ。
 扇風機が爆発的に売れるのは無理も無い話だな。

 ★東京かわら版の「ネタ帖探検隊」の担当の長井さ
 んから侘びのメールが入った。8月号に掲載された
 「犬の目」は、三平→つばめ→小袁治と伝わったネ
 タであるを、
「金明竹」と書いてしまったそうだ。
 大恐縮だったが、意外にそそっかしい人なんだなァ
 (笑)。長井さんには「金明竹」は東北弁で今までに
 ない印象の深い噺なので思わず間違えたのかしら?
 実は、金明竹の音源を求めているのはその長井さん
 なのだ。自分の出版する本できちんと伝えたいとの
 長井好弘氏の要望で録音を録った次第。
 


鈴本楽屋の扇風機
平成16年7月26日(月)


大山街道の看板

 川崎市高津区・二子新地の光明寺さまへ伺った

 ★私が二ッ目の頃からお世話に成っているお寺さん
 で、昭和56年4月20日から毎年曜日に関係なく
 4月20日に落語を一席演りに伺っている。檀家の
 方がお客様なのだからほとんど同じ顔ぶれだ(笑)
 何年になるだろう…、「おとき」をするようになっ
 てから活気付いて若い人達が集るようになった。
 その若い人達が落語を楽しみにしてくれる。
 「おとき」とは「お斎」と書く。お寺さんで出す食
 事のことで、精進料理が若い人に受けている。

 ★光明寺のご住職から聞いて初めて知ったことだが
 卒塔婆の無い宗派なんだ。良く見ると墓地には卒塔
 婆が無いッ!私ゃ何年来てるんだ?知らなかったと
 は情けない…。もう一つ落語の「大山詣り」はこの
 光明寺の前を通っていることも気が付いた。そうだ
 阿不利神社への道は大山街道なのだよ〜

 何度も阿夫利神社へは参詣したことがあるが、旧道
 を使った事がないのだ。車でふもとまで行って、ケ
 ーブルカーで下社まで行って喜んでいるようじゃァ
 本物じゃない。奥社までは険しい道を二時間近くか
 けて登らなきゃ成らないので行った事がない。情け
 ない話である(恥)。

 昔の人の大山詣りは徒歩なんだよ、車じゃない、徒
 歩で大山に行き徒歩で山を登りお参りをしたんだ。
 昔の人は凄いんだなぁ〜、丈夫なんだよ。

 ★民主党の菅直人前代表が鳴門市の1番札所霊山寺
 を出発して、札所を順番にまわり、最御崎寺までの
 約250キロを11日間で歩いたニュース番組を見
 た。日本テレビの「バンキシャ」という番組だった。
 お遍路姿の菅さんをおちょくったタッチで扱ってい
 る。不快だった、残念だ、信仰をあのようなタッチ
 で表現するのはお遍路さん全体に対する配慮がなさ
 れていないと感じた。これは私だけかしら?

 私は炎天下を11日間も歩き続けた菅さんを静観し
 てやりたかった。マスコミは不興を買うようなこと
 をしてはいけないとも思った。
 
平成16年7月27日(火)

 おみがわの花火大会の緊急募集は一組が決まった

 ★まだ、あと一組ありますよ、どなたか花火大会
 を見物しに行きませんか?

 8月1日は、水郷おみがわ花火大会が行なわれる。
 小見川町の産業振興課の皆さんと落友舎の協力で
 出前落語会「
よろず亭」を実施している。出演者
 をご招待していただいたが、珍しく全員仕事があ
 って伺う事が出来ない。本当に勿体ないので担当
 者のお許しを得て緊急募集した。あと6人分の観
 覧が可能であります。どうぞメールを下さい

 ★鈴本演芸場の9月中席〔11日〜20日の昼席の
 主任(トリ)が決まった。寄席サイドから都合を聞
 かれてあいにく16日は休まなければならないが…、
 つとめさせて頂く。出演者が決まり次第お知らせ
 致します。
 



小見川花火大会
平成16年7月28日(水)


光麺:具が別々だ〜

 お蔭様で「おみがわ花火大会」の観覧券は有意
 義に使用できそうだ!(^^)!

 ★インターネットのお蔭でおみがわ花火大会の
 観覧席は小袁治ファン席として有意義に使用さ
 れることになった。ご協力ありがとうございま
 した。あゝ、ホッとしたが…、天候が心配だな
 ァ(笑)、もう心配するのはやめよう。

 ★中途半端な時間帯に昼飯を食う事がある。今
 回は時間がずれているので上野「光麺」に行っ
 て熟成光麺全部のせ(中太ちぢれ麺)990円
 ってぇのを食した。具と麺が別々に成っている。
 女性のファンが多いとのこと、十分に理解でき
 る。食して分かった事だが、私には全部のせは
 必要ないようだ(笑)腹が減っていると判断力が
 にぶるな(^^ゞ

 ★鈴本の出番が7時40分の志ん輔さんの所だ
 った。いつもとちょっと違うので時間の配分が
 上手く出来ず久し振りにインターネットカフェ
 で時間調整をした。考えてみるとパソコンは私
 にとって良いおもちゃだと思う(笑)。

 鈴本の夜席はほとんど燕路さん目当てのお客さ
 んだろう『小袁治は燕路の弟子じゃありません』
 といったら馬鹿受けになっていたなぁ〜。
平成16年7月29日(木)

 迷走台風10号は迷惑だよ、はっきりしろッ!
 
 ★台風10号ってぇ奴はぐずぐずしている奴で
 行き先をはっきりとさせない奴だ。足立区の花
 火大会は今回も遠巻きに見物することにした。
 時々、激しく雨が降るので少々面倒臭くなって
 いた(申し訳ありません)。しかし‥‥、遠巻
 きはやはり駄目だった。音が聞こえないと面白
 くもなんともない。雨から逃れようと、高速道
 路の高架下の堀切橋からみると、京成電車の送
 電線が邪魔で良く見えなくてつまらなかった。
 花火はほとんど、音で楽しむ物である事が判明
 した(笑)。自分の屁の音の方が大きいとは情け
 なかった(~_~;)8月1日の天気はどうなるんだ
 ろう?おみがわの花火はきっと良いだろうなぁ。
 
 ★文化庁の日本語に関する世論調査で「的を射
 る」を「的を得る」と誤解釈していると報じて
 いた。朝のTV番組で「拝啓」という漢字を若
 い人が書けない「拝敬」と書いてしまう、とい
 うコメントで、ハイケイのアクセントが平板だ
 った。アクセントは前半のハイケイに来る事を
 暫く経ってから直されていたが…、何度も何度
 も平板にハイケイと云われちゃかなわない。
 アクセントが平板だと「背景」だよ (~_~;)
 若者の日本語は乱れている。いや、若者ばかり
 じゃないかも?


堀切橋からじゃ…
平成16年7月30日(金)


橘家亀蔵さん

 鈴本の千秋楽は昼席へ交替してもらった(~_~;)

 ★支配人から『おい、どうしたの?昼へ?仕事?』
 とやんわりと攻撃された(笑)。申し訳ないが出番を
 変更していただき、埼玉県東松山市まで出かけた。
 
 東松山は私の中学生時代の同級生が趣味で開いてい
 る落語会があってで柳家一琴さんが二ッ目の最初か
 らお付き合いしている会だった。
 主催は東松山市役所の関係だと思うが、私の同級生
 は世話人を買って出ていて大変だと思う。感謝しな
 きゃ。

 ★出演したのは林家たけ平・橘家亀蔵・柳家小袁治。
 亀蔵くんがまた大きくなった(笑)。ひとまわりじゃ
 ないふたまわり大きくなった。噺家と一緒に居るよ
 うな気がしなかった。(^_^)

 噺は圓蔵師匠そっくりの間の取り方で面白い。無駄
 が多過ぎるのが難点だが、とにかく愛嬌があるので
 好感を抱かれている。もう少しきちんとすれば人気
 が出ると思うが‥‥、なかなかそのきちんとする事
 が当人には理解できないのだろう。誰かがちゃんと
 云ってやるべきなんだが‥‥、やっぱり小袁治が云
 う方が良いのかな?師匠の竹蔵兄さんとも相談して
 人気者にしたいなぁ〜。
 
平成16年7月31日(土)/8月1日(日)

 携帯電話の電波の受からない地域に二日間、居た

 ★那須の板室温泉「一井屋寄席」を一井屋旅館で、
 開催した。今年で三回目に成るがお客様が沢山来て
 大賑わいだった。
   1、転失気 三遊亭 かぬう
   1、奇 術 アサダ 二 世
   1、三年目 柳 家 小袁治
 お蔭様で「三年目」が出来る環境に成った(笑)。

 地方で落語会を開く時は最初から小袁治が挨拶をし
 て前座さんを紹介したり全体の流れを説明する。
 そうすると、お客さんは直ぐに馴染んでくれる。
 色々と工夫をした結果、この方式が一番有効のよう
 だ。前座さんから大受けする事もあり仕事のし甲斐
 があるというものだ(^_^)

 ★翌日は那須ハイランドゴルフクラブで親睦コンペ
 をした。高地なので日陰は涼しい風が吹いている。
 今回も日陰(林の中)へ行く場面が多く、お蔭様で熱
 中症にならずに済んだ。その代わりボールを5個紛
 失してしまった、結構高価なボールだったのに…。

 ★2日間、携帯の電波の受からないところへ居たが
 何となく不安ではあったが、困った事はなかった。
 携帯なしでも人間は生きていけるのだ、無きゃ無い
 で済んだなぁ(笑)



アサダ二世先生


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