平成15年10月マックニュース
平成15年10月1日(水) | |
10月1日は志ん朝師匠の命日…、冥福を祈った。合掌 ★圓朝まつりの実行委員長の三語楼師匠よりメールが届 いた。来年の「圓朝まつり」の成功祈願の禁煙をすると いう。多分本気だと思う(笑)。良い事だ。健康を考えれ ばこれを期に生涯禁煙すりゃ良い。私は禁煙して13年 以上経っているが、楽屋で煙草を吸う人間の多い事…。 ★鈴本演芸場の夜席の初日を迎えた。主任は小三治師匠 である。やっぱりいつものお馴染みさん達が集まってい た。私は「肥がめ」小三治師匠は「出来心」を演った。 楽屋で「すっかりコンペ」の会報を渡したが、色々とゴ ルフに関して、その他もろもろについて実に今日は饒舌 だった。余り体調は良くないという…、何となく眩暈と いうかふらふらするような気がするらしい。気をつけて 欲しい、総領弟子の小せん師匠が体調不良で寄席を休ん でいる。心配である。もう若くはないので身体は本当に 大事にしてもらいたいのが率直な気持ちだ。 ★ホンコンやきそばを食べた。 本当に昔と同じ味なのかしら?何と云うか…、懐かしい 味という言葉と云えない、不思議な味なんだ。頭に残っ ているイメージとは違うんだなァ。 そこで、昔、ホンコンやきそばを食べた事が有る人でそ の感想を云ってくれる人があれば「ホンコンやきそば」 をプレゼントしたい。感想を聞きたいなぁ。 よしッ「ホンコンやきそば」をプレゼントしよう〜ッ! |
夕方の上野:不忍池 |
平成15年10月2日(木) | |
かきフライ定食 |
築地四丁目の「いし辰」の牡蠣フライを食したッ。 う〜ンッ、今年初の牡蠣フライはマジに旨かった! ★鈴本の夜席は代バネだった。小三治師匠は多分、 紀伊国屋落語会に出演のため休みなのだろう。鈴本 のお客様はお馴染みさんが皆無だった。(笑) 鈴本の後に末廣亭へ行く。菊之丞さんの披露目だっ たので、楽屋は賑やかだった。その中で一人だけ静 かな人が居た。古今亭志ん駒師匠だ。もらったワリ (二日に一度の給金)が紛失したという。何処かに紛 れ込んだらしい。結局、自分のカバンの中から出て きたという夜中の電話で判明したけど、一生懸命探 している姿は面白かった。つい、ウッカリというこ とはよく有るもんで、なかなか思い出せないのであ る。実は私もその後、末廣亭の帰りに週刊誌を見よ うとメガネを探したが…、無い。ありゃ、何処で失 くしたの?分からいよ、志ん駒兄さんの気持ちが分 かった。(笑)鈴本の楽屋に忘れたかな? ★いし辰はPR割引カードを作っていた。築地場外 市場は寿司屋タウンに変貌しようとしている。多分 刺身好きのお客様へのPRだと思う。積極的にPR をした方が良いよ、私も「いし辰PR頁」を作った ので、利用して下さい。寿司屋さんのチラシ寿司よ り私は酢飯じゃないいし辰の「刺身丼」の方が好き だ。私はそれ程、寿司のシャリは好きじゃない。 寿司で腹一杯にする気持ちが昔から無い。しみった れで食わない訳じゃない(笑)。ある種のトラウマか も知れない。昭和50年頃TBSのラジオで生放送 の仕事をしていた。その頃のTBSカンガルー募金 というのがあって、チャリティー企画で『出前盆踊 り』というものがあった。番組に出演しているタレ ントが盆踊り会場へ行って、一緒に盆踊りを踊って ご挨拶代わりにちょっとした演芸をして、その後は 募金を頂くために延々とサイン会をするという真夏 のイベントだった。この出前盆踊りに行くと、必ず 主催者が食事を用意してくれる。その食事のほとん どが…、寿司だった。毎日、毎日、寿司を出され、 それを残しては失礼にあたるとして残さず食べた記 憶がある。はっきり云ってつらかった…。夏場なの で少しプゥ〜ンと臭う物もあった。さすがにそれは 食べなかったが、つらい思い出である。 |
平成15年10月3日(金) | |
久し振りに調布へ出かけた、行き先は日活撮影所だ。 調布駅に着いたら片山哲ちゃんの数々の選挙を思い出し たなァ〜。 ★これでも小袁治は日活映画に出演した事が有る。二ッ 目の頃鈴々舎馬風師匠が出演した「江戸艶笑夜話・蛸と 赤貝」というポルノ映画に堂々と「目明しの伝次役」で 出た。(笑)監督の藤浦敦先生は落語業界では有名な方で 三遊亭圓朝の名跡に所縁の有る藤浦家の若旦那だ。 藤浦先生の依頼で日活芸術学院の生徒に噺家の修行につ いて講義をしてきた。寄席のお客とは全然違う。いわゆ る授業であった。いや〜1時間は長かったなァ〜。笑わ せながらのスタンスじゃないので疲れた。しかし、不思 議なことに気が付いた。笑わせようとしていないのに… 生徒が笑う事が有った!意外だったなァ。 |
日活芸術学院 |
平成15年10月4日(土) | |
発見ッ!「らんらん」 |
本格的に独演会のネタ「らくだ」と「女天下」の稽古 をしようと思ったが…、忙しくて駄目だった。 ★仙台の今北先生よりFAXが届いていた。来年の仙 台・独演会の日程が10月1日(金)に決まった戦災復 興記念館の使用承認書だ。これは1年前の同日に申し 込まないと日程が取れない。色々と今北先生にはお世 話になり申し訳なく思っている。本当にありがとうご ざいますッ! ★堀切で旨いものを食べさせてくれる店を発見した〜 弁慶という有名なラーメン屋が堀切にあってその並び に「らんらん」という中国料理屋さんが開店した。 気にはなっていたのだがどうしても「坦々麺」が食べ たかったので入ってみた。お店に居る人たちは全員中 国の人らしい。餃子も坦々麺も旨かった。これから度 々通って味見をしたいと思っている。坦々麺は四川風 で旨い。ゴマの香りがちゃんとしていい味だった。 浅草橋の「水新菜館」の坦々麺より私は「らんらん」 の方が好きだ。これで、楽しみが増えた。(^・^) |
平成15年10月5日(日) | |
柳家小三治師匠よりメガネのプレゼントを受けた。眼鏡と は老眼鏡だけど…。 ★小三治師匠の背広姿は珍しい。楽屋入りしたときにちょ っと雰囲気が違うのに気が付いた。あゝそうか、背広を着 ている。これは本当に目ずらし事なのだ、冠婚葬祭以外に は見ない姿である。(笑) 着座した途端に『おい、小袁治これやるよ、やっと見つけ た』と、小さな包みを手渡された。ふふふ…、中身は眼鏡 だった。池袋の芝居で私が買おうと思った軽度の老眼鏡を 買い占めてしまった小三治師匠としては気に成っていたの だろう。わざわざ探して私にくれた訳だ。ありがたく頂戴 した。誠に使い勝手がよく助かった。大感謝しますッ!! 鈴本の高座は私は「堪忍袋」小三治師匠は「備前徳利」だ った。「備前徳利」はマクラを入れて約50分の大熱演だ った。この日来たお客さんは得をしたなァ、良い出来だっ たから。 ★乃勢工務店の小川さんの親戚の方が結婚するので司会を 頼まれた。昼間、顔合わせを竹の塚の「松鮨」で行った。 松茸入りのカマスの摘入汁はバカウマだったなァ〜。 食事を約束していたので食べなかったが…、東武電車の準 急に乗ったら、竹の塚は停車しない事に気が付いて西新井 駅で乗り換えた。各駅停車を待つ間に焼豚を煮ている醤油 のにおいがプンプンしてきた。ホームのスタンドラーメン で煮ているにおいなのだ。食欲をそそるにおいだなァ。 食事の約束をしていなければ絶対に食っていた。(笑)値段 を見るとラーメン400円としてある。食べている人を見 ると、フーフーと吹きながら麺を食う姿は良いもんだ〜。 だんだん寒くなって来たので麺・汁から上がる湯気が何と もいえない雰囲気を出している。ついつい食べたくなるも んだ。あそこのラーメンはどんな味なんだろう? |
西新井ラーメン |
平成15年10月6日(月) | |
料亭「秀」 |
独演会というものは長年続けられるが、落語会はそう 簡単には続かないもんだ。小金馬さんがお世話になっ ている「弁天寄席」は16年続いている。 ★世話人が沢山居てもチームワークが悪ければ成り立 たないし、芸人サイドも纏まりがなければ続かない。 お客様に飽きられたら一発でお釈迦になってしまう。 小金馬さんの努力とご苦労に敬意を表したい。(^・^) 王子善光寺の「てらこや寄席」も地元の商店会と寺院 が協力し合って落語会を行っている。調べたら…なん と17年続いていたッ!これも大したもんだ。(笑) 久し振りに小金馬さんと思いっきり日本酒を呑んでし まった。割と小金馬さんとは呑む機会が多いのだが、 いつも焼酎とかバーボンなので日本酒は珍しいこと。 いつもより余計に酔っ払ったような気がする。(^_^;) |
平成15年10月7日(火) | |
楽屋には同年代の連中が沢山に居る。漫才の大瀬ゆめじ・ うたじのご両氏は小袁治と同年だ。うたじさんは最近健康 を配慮し暴飲暴食を避けて6kgの減量に成功をしたッ! お医者さんからイエローカードを出されたらしい。(笑) なかなか節食と禁酒は出来ないもんだ。 ★風邪を引いたのかと思ったら…、花粉症の症状である事 が判明した。この時期にも花粉症があるんだぁ。鼻がグズ グズと出て困ったもんだ。漫才のにゃんこ・金魚の金魚ち ゃんが花粉症の大家で、秋の花粉症が始まったことを教え てくれた。この年に成るとどこかしら悪いところが出てく るもんで、私は昨年痛風の症状が出た。今のところは大丈 夫のようだけどあの痛みを思い出すと乱暴なことは出来な くなる。呑みすぎに気をつけよう〜。 ★鈴本演芸場の小三治師匠の夜主任(トリ)の高座は「湯 屋番」だった。一時間も話していた。マクラで蜂蜜談義に なってこれに時間を費やしていた。スペインのオレンジの 花の蜂蜜がどうしても欲しいそうだ。今年は絶対に美味い 蜂蜜が取れているはずだという。客席に向かって『お客様 の誰か、親戚縁者、ご友人知人でスペインへ行く方が居た ら買ってきて頂きたい…』高座でお願いをするのは初めて だと笑っていた。「湯屋番」はサゲまでちゃんと演った。 最近にない良い出来だった。多分、お客様は満足しただろ う。最近これだけ楽しい面白い「湯屋番」を聞いたことは ない。一瞬、自分が噺家であることを忘れちまった。(笑) ★終演後、ぞろぞろと「さら科」へ向かった。ところが… 上野仲町通りの客引き連中のマナーの悪さには辟易した。 あれじゃお客様は怖くて近寄らないよ〜。(`_´メ) 久し振りに「さら科」で蕎麦をたぐった。たぐる前に冷酒 をコップに二杯呑んで「もりそば」を食した。美味かった なァ〜。小三治師匠が食していた「親子丼」を少々分けて 頂いたけど旨かったよ。隣のはん治さんが…『兄さん、全 部食べちゃうんですか?』と羨ましそうにしていた。(笑) お互い等分に分かち合って食し満足をした。 |
大瀬うたじ先生 |
平成15年10月8日(水) | |
林家うん平師匠 |
小袁治カレンダーに載せられない落語会が結構あって 不特定多数の人が入れない場合は入場出来ないので、 あえて掲載してない。 ★堀切「あやめ寄席」は極限られたお客様だけの会な ので、告知をしていない。9回目になる落語会だが今 回は林家うん平さんの出番だ。昔の「あやめ寄席」の メンバーだった人達が出演する事になってる。 昔の演題帳を見たら柳家小袁治・林家一朝・三遊亭小 金馬・林家ぎん平・喜久亭寿楽・林家うん平・林家と んでん平・柳家福治・古今亭志ん馬と随分居たもんだ 。二ッ目から真打に昇進すると新しい二ッ目さんに入 会してもらって約10年続いた会だった。 うん平さんは十数年ぶりに堀切へ来て本気で懐かしが っていた。『堀切ってちっとも変わっていませんね』 決して褒めていない。(笑)会場の中ノ郷信用組合のホ ールで「妾馬」を熱演してくれた。打ち上げでのスナ ップは左の写真だ。真っ赤になっている、元々酒は弱 いほうで直ぐに赤くなってしまい、どうかすると眠っ てしまう事が有る。これでも腕を上げて呑めるように 成ったとか。明日はうん平さんの地元「すがも地蔵寄 席」に出演すると言ったら笑っていた。どういう意味 なんだろう? |
平成15年10月9日(木) | |
すがも地蔵寄席に出演してきた。本当に久し振りに巣鴨 のとげぬき地蔵へ出かけた訳だが珍しい光景を見た。 ★巣鴨駅前の信号を渡ってとげぬき地蔵通り商店街の入 口に近くに「傷痍軍人」さんが居た。私の子供の頃は沢 山に盛り場で見かけたものだが、本当に珍しい光景だっ た。多分、若い人達にはご理解願えないと思う。 すがも地蔵寄席は毎週木曜日に開催していて先週・今週 ・来週とトリに落語協会の中堅真打が出演する。先週は 古今亭志ん五、今週は小袁治、来週は金原亭馬生と続け るようだ。色物さんの集まりだとネタのパターンがそれ 程多くないのが苦労するところ。落語は演題が沢山有る ので結構長続きするものだ。それが証拠に巣鴨の直ぐ近 くの染地の専修院では毎年二回、お施餓鬼・お十夜と一 席伺いに行っている。落語だから出来る事かも知れない 。地蔵寄席の客席は意外に男性が多いのには驚いた。良 く聞いてくれる。やりやすいお客様だった。私はおばさ んが沢山いるかと思っていたのに…。(笑) 客席にお寺のご住職が数人来ていた。この方々は兄弟子 の柳家さん吉師匠にご縁の有る方々でさん吉師匠の紹介 で若手の噺家を紹介されて落語会を続けて居るお寺のご 住職連だ。地蔵寄席の世話人・鯉川のぼるさんもお世話 に成っている方々のようで、ご縁というものは面白い。 終演後、巣鴨駅近くの「天城寿司」で食事をする事に手 配されていた。ここが何と、さん吉師匠の従兄弟さんが 経営する寿司屋さんだった!(驚)ご主人は、ふふふ似て いる、さん吉師匠に似ている。(笑)親戚というものは面 白いものだなァ〜。鈴本と池袋の高座が有るため飲酒は 避けて、握りを頂戴したが美味しい店だった。なるほど 口の奢った住職連が贔屓にするだけのお店であるッ。 ★9日は合計三席高座を努めたことになる。バタバタと 忙しい思いをしながらラストは鈴本演芸場へ戻り、小三 治師匠の打ち上げにお邪魔した。太昌園で焼肉を食した 。何だか…、一日中ものを食ってばかりいるようだな。 小三治師匠に私のHPでスペインに旅行する人が居て蜂 蜜が手に入りそうだと、伝えたら…、一生懸命箸袋にメ モを書いて、デパートチェーンで「EL CORTE INGLES」 だと教えてくれた。本気でオレンジの蜂蜜が欲しいらし い本当に面白い人だなァ〜。 |
地蔵通りの手前 |
平成15年10月10日(金) | |
中曽根先生 |
国会は解散され、第43回衆院選を10月28日公示、11月9日 投票の日程が決まった。 ★選挙が間近に成ると忙しくなる人とヒマになる人が有る 。今回はその様なことは無かったが昔は良く選挙が有るの で予定していた落語会を取りやめになった事があった。 それは地域の人を集めるのに選挙絡みと誤解されないため の配慮で中止にしたのだが…、選挙が済んでその落語会は いつの間にか消滅した。その落語会で応援していた先生が 落選したためだった。とばっちりだよ〜。 それに懲りた訳じゃないが落語会と政治色は切り離して頂 いている。どうしてもお客様を動員するために政治家の力 を借りたくなるのかも? ★物凄く気になっている事が有る。今度の選挙で中曽根・ 宮沢両元首相が立候補の意思が有るということ。そして立 候補は比例代表で出馬したいらしい。本当に出るのか? 出たら大変だろうなァ、新しい幹事長を決めた後だけに… 問題になると思う。 ★巨人の堀内内閣が発足した。堀内丸の船出は難航しそう だぞ。舵取りも大変だが世間の波が高そうだ。球団の首脳 部と選手との溝はまた深くなってきたようだ。野球解説の 江本さんが巨人は『阪神病ウィルス』に犯されているそう だ。(笑)内紛という症状はかつての阪神のお家芸で、星野 仙一という特効薬を投入したので全治したのだという。 ワクチンを接種していない巨人は感染してドンドン症状が 悪化しているのだ。私の私心だが…、今度の堀内新スタッ フは新鮮味の無い人事のような気がする。心配だなぁ。 |
平成15年10月11日(土) | |
外出しないで朝から夜まで噺の稽古をした。稽古といって も喋るのではなくて、噺のノート(台本)を作った。 ★私の噺の覚え方はとりあえず何でも良いから帳面に筆記 する。「らくだ」はワープロで台本が出来ていたが、「女 天下」は縦罫の帳面に下手な字で書きなぐっていた。これ は昭和62、3年のものだと思う。馬楽師匠が昭和62年 にご他界しているので、亡くなった後に「あやめ寄席」で 演じたことを覚えている。ただ単に台詞を書いただけなの で骨組みがどうなっているのか?忘れていた。再構築をし なければならないのだ。きちんと上・下をつけて整理をす る作業は楽じゃなかった…。実は自分の書いた字が読めな いのだ。(笑)本当に情けないことである。それに何とまァ 平仮名の多いこと。我ながら恥ずかしい事であります。 ★学生の頃から覚えるのは書くことで覚えた。カンニング ペーパーを作ったけど、結局それは書いた段階で覚えてい てもう、カンペが必要ないこともあった。どうやら書く事 が私には合っているようだ。 しかし、落語は学校の勉強と訳が違う。とにかく噺のメリ ハリを付ける作業は噺を聞いたときの記憶に頼るしきゃな い。だから、若い時に沢山、良い噺を沢山聞くべきだと、 反省に近い気持ちに成った。 |
六代目馬楽師匠 |
平成15年10月13日(月) | |
体育の日だそうだ。ピンとこないなァ〜、私の感覚で は体育の日は10月10日なんだよ。 ★寒冷前線が東京に大雨をもたらした。ミニ台風だな ァ。私はどうしても神田明神へ出かけなければならな かったのだが…、一番降りの酷い時に出かけてしまっ たようだ。町のそこここに排水しきれない水溜りが出 来て、車が立ち往生する光景を目にした。こんな事は 久し振りだ。地下鉄にも水が入って運休したようだ。 二時間ほどゆっくりすれば御難に会わずに済んだもの をと思うのだが、なかなかそうは行かない。寄席の場 合、出番が決まっているので無理してでも移動しなけ ればならないのだ。私の場合は余裕があって被害にあ わなかったが、ギター漫談のぺぺ桜井先生はどうした だろう?ぺぺさんは雨が一番の敵である。衣装とギタ ーを持つので傘をさす事が出来ない。あの大雨の時は どうしたのだろう? |
大雨の神田明神 |
平成15年10月15日(水) | |
新宿駅から甲府へ出かけたが…、余裕を持って出かけた事 が大正解だった。新宿駅6番線ホームは遠かったよ〜ッ。 ★志ん駒師匠の紹介で甲斐の名湯積翠寺温泉「古湯坊」へ 一席伺いに行った。どうやら俳優・杉良太郎さんの係わり 合いのある落語会だった。題して「古湯坊・杉友寄席」と してあった。杉さまは大変に噺家を大事にしてくれて志ん 駒師匠を通じて色々と噺家はお世話に成っている。 朝10時のあずさ号で甲府まで出かけて、迎えの車で現地 へ行ったが…、いや〜ッ素晴らしいところだッ!武田神社 を左折してドンドン山を登るうちに信じられないほどの深 山に着いてしまう。途中数回耳がツゥーンとしてきた程。 一時間思いっきり古典落語が出来るのが幸せだった、この 杉友寄席を毎回楽しみにして来ていただいているお客様が 居るのだから手は抜けなかった。東北弁の錦明竹の後に、 「ねずみ」をみっちりした。素晴らしいお客さんに感謝。 ★新宿駅は改修工事中だが、あずさ号の出発ホームは意外 だったぞ。余裕を持て新宿駅に出かけた事が良かった。 6番線ホームは代々木駅に近い外れのホームになっていた のだ。乗り換え時間は5分以上の余裕が必要だなぁ。特に 最近の新宿駅は工事中なので通路を間違えやすい。絶対に 間違えるようなレイアウトになっている。もしかしてギリ ギリで出かけたら最悪乗り遅れに成りそうな状況だった。 やっぱり何でもそうだが、余裕を持って行動しなければい けませんな。 |
歩いたよ〜ッ! |
平成15年10月16日(木) | |
優勝者・蝶花楼馬楽 |
晴天に恵まれた絶好のゴルフ日和であった。 久し振りにゴルフを楽しませていただいた。いや〜 とても楽しかったですなぁ。 第16回の「すっかりコンペ」は小里んさんが欠場 して合計15名のコンペになった。小里んさんだけ 仕事が有るというわけか?羨ましいな。(笑) 年間二回、春秋のコンペも16回目に成る。このコ ンペで優勝していなのは小三治、小燕枝、小団治、 さん八、〆治、太助、世津子と…、あゝ随分居るも んだ。ハンデを決めて均等に優勝のチャンスを与え て居るのだが…、これが駄目で特定の人だけ優勝し ている。今回の馬楽さんは4回目だ。かくいう小袁 治は二回優勝している、それも連続優勝だった。 練習とかコンペ参加に励まないと成績は上がらない ようだ。私もすっかりコンペ以外はほとんど出てい ないのが現状だ。これじゃ上達しないと思う。(笑) 朝早くから出かけてゴルフ場であっはははと笑いな がらのお楽しみゴルフなので本気で上達しようと思 わないかもしれない。 ★コンペで久し振りに三語楼師匠に会ったが、意外 な事が判明した。我愛する巨人軍の堀内新監督と年 間3〜4回ゴルフを共にしているというのだ。(驚) ある噺家が堀内さんに噺家で知り合いが居るか?聞 いたとき『申し訳ない、噺家さんは三語楼師匠しき ゃ知りません』と、云われたそうだ。(笑) 三語楼師匠の話だと堀内さんはとても良い人柄だそ うで、人望の有る人だから巨人を任せても大丈夫で あると太鼓判を押していた。その言葉をわたしゃ、 信じることにした。ふふ、単純だねぇ。 |
平成15年10月17日(金) | |
ヤンキースの試合が気になって気になって、慌てて帰 宅してTVを見たら、劇的なシーンを見る事が出来た ッ!秀喜〜ッ!感激〜ッ!歓喜のシーンは胸キュン! ★女房様の提案で、17日の昼食は谷中の「一寸亭」 へ行く約束をした。これはウッカリ約束だった。(笑) 落語協会の「落語の友」を読んで林家こぶ平さんのエ ッセーに日暮里の「一寸亭」のタンメンが旨いと載っ ていた。『これはパパ食べに行くべきよッ』女房様の 食い気満々の言葉にウッカリと『あゝ、良いよ…』と 返事をしてしまった。 ※我家ではこぶ平さんはちょっとした人気者である。 以前、こぶ平さんの披露目で一寸した手違いがあった 時、即座にこぶ平さん自身が我家に根岸竹隆庵岡埜の 「こごめ大福」を持参して謝罪に来た。この「こごめ 大福」が旨いのなんのって…、いや、そうじゃない、 忙しい中わざわざ拙宅まで謝罪に来たということに感 激したようだ。シクジリもちゃんと謝れば逆に好感と なる良い例だ。(笑)それに比べ披露目で祝儀を郵送で 貰っても梨の礫という現代っ子の噺家が居るらしい。 ★とにかく亜米利加の野球が気になって仕方がないが ヤンキースが負けそうなので、半分諦めて「一寸亭」 へ行った。店内のTVは衛星1チャンネルを中継中だ った。NHK総合は途切れ途切れの中継でイライラし ていたが戦況に変化があったッ!女房様はタンメン、 私はもやし麺を食しながらTVを見て、もう少し野球 を見たいので時間稼ぎに焼飯をお土産に作ってもらい 、重い腰を上げて大急ぎで日暮里から堀切の自宅へ帰 った次第だ。別にヤンキースのファンじゃないが…、 松井さんの活躍を見たいがためにTVにかじりついて いるんだ。巨人ファンの私としては複雑な心境であり ますなぁ。あゝ、そう、肝心の「一寸亭」は大変に結 構な味だった。いいね、くどくなくあっさりしていて 毎日通えるような私の好きなタイプの中華屋さんだ。 |
劇的だった |
平成15年10月18日(土) | |
講演会場 |
あきる野市へ出かけた。秋川駅は多分初めて降りた駅 だと思う。いや、TBSの放送で来ている筈だが…、 余り昔なので覚えていない。(恐縮) ★あきる野市民まつりの講演依頼で、「井戸の茶碗」 を一時間かけてみっちりと話してきた。 講演といわれても噺家は困る。いわゆる各分野の専門 家の講演のようには出来ないのだ。私は噺のプロとし て1時間〜1時間半の講演はやってやれ無い事はない が…、時間の無駄のような気がしてならない。(マジ) 小袁治としては必ず1時間前後で古典落語が出来るよ うにお願いをする。依頼者のテーマに合った噺を核に して、前段で色々と講演じみた噺をして本題の古典落 語に入るのが、私としてはスムースなパターンだ。 今回は担当者が古典落語に造詣が深い方で、すんなり と決まった。大いに感謝しなければならない。 楽屋で準備をしていると主催者側より丁寧な挨拶があ った。『遠いところまでお越し下さいまして…』と云 われたが、15日に甲府へ行ったばかりなのでそれ程 遠くとは感じなかった。(笑)新宿から一時間少々かか るので自然とその様な言葉が出るのかも知れない。 ★寄り道はしないで我家に直行する。日本シリーズが 気になっていたので大急ぎで帰った。星野監督の勇退 報道がどう影響するか気になっていたからだ。とても 素晴らしいゲームだった。これは余り云いたくない事 だが、私の心の奥底に何となく寂しさを感じさせる、 日本シリーズになってしまった。星野勇退報道は今回 の日本シリーズに水をさす形に成ったと思う。良くな いよ、絶対に良く無い事だと思う。日本のマスコミは 何を考えているのだろう?何にも考えて居ないよな。 もう、良識とか分別のようなものを持ち合わせていな い。駄目だよ〜。(怒) (喜)怒ってばかりじゃ駄目だ。あきる野で美味しい、 醤油をお土産で頂戴した。醤油本来の香りがする極上 の醤油だ。キッコーゴという醤油は確かに手作りの旨 い醤油だ。ご馳走さまッ!キッコーゴの未完成HPは こちらです。(笑) |
平成15年10月19日(日) | |
阪神はどうしちゃったの?虎が猫になっちゃった…。 ★星野監督の会心の笑顔を見ることなく一戦・二戦が 済んでしまったよ。特に二戦の負け方は酷かったなぁ 13点も取られてなす術がなかった。苦虫を潰したよ うな星野監督の顔は気の毒というか見ていられなかっ た。これじゃ健康に良い訳がない…。何だって、健康 上の理由で勇退することをばらしたのだろう? 納得出来ない、というより許せない感じがする。(怒) ★私はガキの頃から巨人ファンだ。だから、今回の日 本シリーズは王監督のダイエーに興味があったが、星 野さんの勇退報道以来、ある種の別な目で観戦するよ うに成ってしまった。星野監督が何となく気の毒な気 がした…、これじゃ駄目なんだよね、気の毒がられち ゃ、勝負は同情は禁物だ。憎らしいぐらいじゃなきゃ 盛り上がらないと思うよ。同列に出すべきじゃないけ ど鈴木宗男先生が胃がんであることを理由に出馬を断 念する記者会見を見たが、何となく…可哀想に見えて くるんだなぁ。隣に座っている松山千春さんがとても 優しい良い人に見えてくる。(笑)人間の感情というも のは摩訶不思議なものだと思った。 |
平成15年10月20日(月) | |
古今亭菊朗 |
落語協会のホームページ委員会で久し振りに菊朗君と 会った。菊朗さんは平成15年度NHK新人演芸大賞で 落語部門の大賞を受賞した。 ★運気上昇の時は全てがうまく行くようで、第14回北 とぴあ(ほくとぴあ)若手落語家競演会でも優勝した という。ダブル受賞だッ!こういう時に馬券を買うと 当るかも知れないなァ。(笑)円菊師匠の弟子は連続で 受賞だ目出度いことである。 ★ホームページ委員会は落語協会のホームページを運 営しているのだが、色々な問題が山積していてとても 忙しい。ニーズに応えられるように近々、リニュアル する予定だ。その準備に大忙しの訳だ。午前11時開始 で午後2時まで、あっという間に時間が経ってしまっ た。私はホームページのメルマガで入船亭扇橋師匠の 俳句欄の担当をしている。1ヶ月に3回メルマガを配 信しているので、3本分頂戴してる。これが、結構大 変な作業なのだ。先ず、扇橋師匠の寄席の出番を確認 しなければならない。そして寄席に出ない場合はその 前に察知して日程を組まなければならない。いわゆる 出版社の取材作業と同じなんだ。 今回取材をして分かったことは扇橋師匠はメルマガを 知らないこと。そして落語協会のホームページもほと んどご理解頂いていないようだ。(笑)今度、機会があ ったらご覧に入れなければ成らないようだ。 こんな按配だから、落語協会の内部でもホームページ 委員会は余り認知されていないのではないか?と思う 事がある。哀しい事実だ。PRが必要だなァ、先ず身 内からご理解いただいて協力を仰ぐようにしよう。 私の努力が実って、木久蔵師匠がHPを作った。これ はほとんど木久蔵ラーメンを売るためのサイトだけど 私のアドバイスが効いたようだ。(笑) |
平成15年10月21日(火) | |
第53回の小袁治独演会は無事終了した。打ち上げで思い っ切り呑んでしまった。(^_^;) ★演題は女天下、らくだを出したが、何しろらくだが長 い噺なので出演者がいつもの会より一人分少なくなって しまった。お客様の中には少々不満に感じる人もあった かも知れないが今回は我慢をして頂こう。 「女天下」という噺は先代の馬楽師匠が高座に掛けてい た噺で、私の印象では余り面白くない噺の部類に入って いた。私は馬楽師匠の手法を取らず漫画チックに演って しまった。まぁチャレンジだから良しとしよう。 「らくだ」はやはり50分以上あった。本当に長い噺だ。 サゲまでやらしてもらったが次は何時出来るのだろう? 長い噺はやらないと忘れてしまう。(笑) 浅草演芸ホールの南喬兄さんの「らくだ」を聴いて参考 になった。やはり先輩の噺は聞くべきだ。目からウロコ というか考え方が自分なりにまとまった様な気がした。 先輩・後輩の噺を聞いてヒントが湧くことがある。今回 の「らくだ」は小燕枝さんが高座に掛けている噺を聞き ながらムズムズとやる気になって自分の会でネタ出しを した次第だ。はやり他人がすることは見たり聞いたりし た方が良いと思う。中日の新監督の落合さんが日本シリ ーズの「観戦禁止令」を出したという。本気かね? 信じられないなぁ。それをマジで実行するのかしら? |
池袋演芸場 |
平成15年10月22日(水) | |
やっぱりTVを見てしまった。やったね松井さんは偉い ねぇ、良いところでヒットを打ってくれるんだ! ★大リーグは午前零時過ぎまで平気で試合をする事が分 かった。雨が降って試合が中断したにしても凄いねェ。 日本では考えられないことだ。松井秀喜は素晴らしい選 手であることは間違いないけど、日本のマスコミも無責 任だよ。松井がMVPを獲れるかも知れないなんて…、 本当に煽るだけ煽って梯子を外しちゃうんだからなぁ。 でも、松井選手には本気で頑張ってもらいたい。 ★阪神が勝ってくれた。これでほっとした次第だ。大リ ーグが盛り上がっているので日本の野球がダイエーの圧 倒的勝利で終わってしまうのかと心配したけどやっと阪 神は勝ってくれた。阪神が連勝したら展開が今後どうな るか分からないゾ。日本も盛り上がろうじゃないか。 仙台の「きくた肛門科」の院長先生の勝利に喜ぶ笑顔が 脳裏に浮かんできた。何しろ熱烈虎ファンだから。(笑) ★私が心配したとおり石原VS藤井バトルは泥沼化してき たようだ。やはりマスコミに云ってはいけないことを口 外してしまったつけが回ってきたと思う。石原国土交通 相の旗色が悪くなって来た。蟻の穴から堤も崩れるの喩 えじゃないけど本当は重大な事なんだ。小泉総理は真剣 に考えた方がよろしいと思う。丸投げばかりしていると こういう事態に成ってしまうんだ。(^_^;) |
平成15年10月23日(木) | |
福井県からコシヒカリの新米が届いた。次男坊の同級生 が自分で作った新米を送ってくれたのだ。 ★私事で恐縮だが、次男坊は農学部を卒業している。 同級生には学者を目指す人と農業の現場で活動するタイ プが有るようだ。農業の研修を受けに福井県のかみなか 農楽舎に行っている同級生からのプレゼントだ。福井県 はコシヒカリと係わり合いの有る県と聞いている。隠れ た米どころでもあるのだ。確かに旨い新米であるッ! ごちそうさま〜。 ★銀座方面へ出かけなければ成らなかった。仕事ではな いのだが、女房様を車に乗せて銀座の百貨店に行かなけ れば成らなかったのであるが…、ヤンキースが負けそう だ。心配していたが、なんと同点に成ったッ!延長戦に 成ってTV観戦をしていたら『パパ早くしないとけりが つかないわよ、いつ終わるか分からないんでしょう?』 と、鬼のような言葉を発したッ〜!これこそ正に外面如 菩薩内心如夜叉じゃなくて外面如鬼内心如夜叉である。 女房が鬼に見えた瞬間であった。(^_^;)私が応援しなか ったので、ヤンキースはサヨナラ負けをしてしまった。 残念無念である。夜の日本シリーズは応援の甲斐あって 阪神がサヨナラ勝ちをした。ヽ(^o^)丿 ★仙台の「きくた肛門科」の菊田院長先生からFAXが 来た。『もう、たまりません!これから甲子園へ行って きまっす!』と、いよいよ我慢が出来なくなって甲子園 行きを決意したようだ。(笑)ふふふ、その気持ちよ〜く 分かりやすよっ。 虎ファンの菊田先生のFAXには「ガンバレタイガース 俺がついている・菊田信一」という千社札が添付されて いた。(笑)立川文志さんの作だ。 |
福井県から届いた |
平成15年10月24日(金) | |
中曽根元首相 |
誠に申し上げにくいが中曽根元首相が可哀想に成ってき た。中曽根元首相に対する一連の出来事は、もう少しや り方がないのかなぁ。大先輩に対する現首相の手法は薄 情というか、いわゆる「情」が無さ過ぎると思う。 ★我々の世界は縦社会でいわゆる「お年寄り」は居るこ とには居るが、俗にいう「老人」とはちょっと異なる。 落語協会の最長老は柳家小せん師匠だ。今年80歳に成る のだ。いつも電車を利用して寄席の掛け持ちをして、G パンをはいて、コスチュームは至って若作りだぁ。(笑) 楽屋で若い者と一緒になって馬鹿なことを云っている。 どう考えてもヨワイ80歳とは思えません。噺家として大 いに活躍をしているんだ。若い者に負けていないのだ。 中曽根さんのどこが駄目なんだろう?歳を取っている事 が駄目なのか?それでは…、ちょっと失礼ではないか? 現首相は「薄情」だという感が否めない。「非情」に近 いものがあるなぁ。人情を常に意識している我等の稼業 は、どうしても中曽根元首相の味方をしたくなるんだ。 これは私だけかもしれないが…、大先輩に対してはそれ なりの敬意を表さなければならない。説得できなかった 現首相は非難されても仕方がないと思う。先輩を敬う気 持ちはいつの世でも同じだと思うのだが違うのかなぁ? |
平成15年10月25日(土) | |
日本テレビが視聴率の買収をしたと大騒ぎをしている。 さすがに日本テレビでは大騒ぎをしないが…、他局は鬼 の首を取ったような騒ぎだ。 ★テレビが詰まらないと思い始めてもう十数年経ってい る。数年前に葛飾のケーブルテレビの契約をしたのはそ の影響だ。時代劇専用チャンネルでチャンバラ映画を見 たり昔の良き洋画を見て楽しんでいる。我家の近くにあ るビデオレンタル屋さんはいつも繁盛していて、年末は 特に大忙しの状況が数年来続いている。 やはり視聴率は死活問題なのだろうなぁ。吉本興業に転 職した元フジテレビの横澤彪さんは『フジテレビのライ バルは他の民放局ではなく任天堂である』と断じた。 多分、横澤さん自身テレビの限界を感じていたのかも知 れない。 25日の夜NHK・教育テレビのETVスペシャル「美し く生きたい…小椋佳・還暦からの出発」は素晴らしい番 組だった。民放では出来ない番組だ。残念なのは小椋さ んとか出てくる人たちは魅力のある人ばかりなのに…、 NHKの女子アナウンサーはイマイチの感じがした。 容姿でなく内容のある方を人選していただきたかった。 これは、最近目立つNHKの民放化だと思っている。 NHKは独自のスタンスをもって視聴率を気にしない良 い番組作りをした方が良いと思う。それにしても朝の連 続ドラマは…、ふふふ何か云うのやめよう。(笑) |
日本テレビ |
平成15年10月26日(日) | |
喜せん:かぬう |
一年に一回の落語会というものがある。私が出演者の交 渉をしている落語会に久し振りに出演した。 ★足立区の青井団地で毎年秋に行っている「団地寄席」 は今年で9回目、ということは来年で丸10年に成る訳 だ。私は出演者の交渉をして、柳家喜せんさんには毎回 真打になるまで出演するようにした。たとえ一年に一回 でも手を抜けば直ぐばれてしまうので真剣に高座を努め ているようだ。しかし、久々に喜せんさんに会ったが額 が随分広くなってきたなぁ〜。(笑) ★土曜日の文化放送「志の輔ラジオ」を録音しておいた TAPEを聞いて…、愕然とした。番組宣伝を見て「五 代目柳家小さん」という文字があったので録音をした訳 だが、ありゃ!?これでいいのかな?という気持ちが払拭 できなくて、未だに釈然としていない。 五代目柳家小さんの「湯屋番」は小学館で出したCDを 放送したのだ…。これは、志の輔さんの師匠である談志 師匠が警鐘していたことだ。『落語家の噺をレコードで オンエアーされたら出演料を請求できねぇぞ〜っ!』と いうものだ。今回のことは柳家小さんが故人に成ってい るので談志師匠の云っていたこととちょっと事情が違う が…、談志師匠はレコードを放送されちゃうとギャラが 発生しなくて、放送局はレコード(CD)使用料をその 筋に払えばそれで済んでしまうということだ。歌謡曲の CDと同じことになる?実際のところはどうだろう。 もうひとつ、談志師匠が危惧していたことは、山田洋次 監督が「男はつらいよ」シリーズで古典落語のパロディ ーを平気で映画にすることは不快だといっていた。(笑) そういえば、要所要所で古典落語のネタをパロディー化 していた。今でいう「パクリ」だなぁ。(笑)談志師匠は 古典落語だから盗用して良いというものじゃないと私憤 を小爆発させていた。『古典落語にゃ、著作権ってぇも んがねぇのかねェ〜』その後、柳家小さんと山田監督は 昵懇の間柄になり、談志師匠の小噴火は沈静化してしま ったが、未だ内心忸怩たるものがあるはずだ。 袂を分った立川流の志の輔さんの番組で志の輔さんの師 匠の談志師匠が危惧していたことを弟子が実行するとは …、不思議な気持ちに成った。小さんは故人だから良し と考えていると思うけど…、なんだか釈然としない。 |
柳家小さん |
平成15年10月27日(月) | |
ダイエーは強いです。残念ながらタイガースは日本一 に成れなかった…。 末廣亭と鈴本演芸場の夜席に出演したが…、日本シリ ーズが気になってそわそわ状態だった。(笑)楽屋の諸 君に贔屓チームを聞いたら意外やダイエーファンが多 いのには驚いた。王監督の影響だろうか?楽屋はこぞ ってダイエーを応援している。末廣亭から鈴本へ移動 する間どうしても我慢できなくなってラジオのスイッ チを入れてしまった。イヤーホーンから聞こえる歓声 はどうやらダイエーの選手が活躍している所だったよ うだ。やはりダイエーは強かったなぁ。投手が阪神と 違う。ダイエーの底力をしみじみ感じだ。底力が無か ったのはテレビ東京だった。全国からクレームの電話 が入ったらしい。そりゃそうだろうネットしてないん だから、野球ファンはイライラしただろうな。 ★北千住の「たぬき屋」で久し振りにワンタンメンを 食した。旨かったなぁ〜。あっさりしていて昔懐かし い味なんだ。今度、〆治さんと居酒屋で呑んで仕上げ にワンタンメンというコースを実行しようっ! |
たぬき屋の ワンタンメン |
平成15年10月28日(火) | |
林家こぶ平師匠 |
末廣亭へ代演に行ったらこぶ平さんが高座に上がって いたが、「ねずみ穴」を演っていた。 ★少々驚いた。仲入りの出番で「ねずみ穴」を演る人 は少ない。一体どうなっているのかと思ったら、一朝 さんが説明をしてくれた。芸術祭に参加する演題を時 間をちゃんと取って(30分)毎回チャレンジしていると いう。へェ〜ッ!やる気満々だなぁ。末廣亭もこぶ平 さんに時間を与えて条件を整えているようだ。 こぶ平さんの高座は35分以上あった。高座から下りた 途端に鈴々舎馬桜さんが『課題として35分を30分にす るようにしなきゃ駄目だよ。思入れが過ぎるから時間 がかかるんだ…』「はいどうも済みません。ありがと うございます」こぶ平さんの返事は実に謙虚だが、馬 桜さんの言い方はちょっと今風でいうと「タカビー」 だったなァ。(笑)当夜の主任だからか?いや、この噺 を馬桜さんが教えたのかな?いずれにしてもこの会話 は印象的だった。こぶ平さんの人柄が出て親しみが湧 いたのは確かだ。 こぶ平さんと「一寸亭」の話をしたら大いに盛り上が った。余程通っているらしく一寸亭のオムライスがバ カウマである事も教えてくれた。う〜んオムライスも 食ってみたいなァ。(笑) |
平成15年10月29日(水) | |
12月2日(火)堀切で開催する「堀切・小袁治の会」 の準備に費やした。能率悪く70%の仕上がりとは…。 ★手にいれた出演者の写真をポスター・会報に使用した のだが、「り助」改め「麟太郎」の写真の出来が悪い。 何だか元気のない写真なのだ。困ったなァ落語協会が作 った写真なのだからもう少し何とかならないのかよッ! 声帯模写の「鯉川のぼる」先生の写真もちょっとねぇ… これはご自分でスタジオで撮ったものらしいけど、背景 がピンクではバランスが取れないよ〜。モノクロのコピ ーだと気に成らないがカラーコピーだと異質なので閉口 した。仕方が無く写真の背景色の修整をした。これが結 構時間を食う作業だった。浦太郎先生の場合は背景が少 々暗いのでモノクロにするとご本人が浮き出ない。何度 も範囲指定をして修整作業をした。 作業を繰り返して居る内に、あゝ俺がこういうことをし ていると印刷屋さんが儲からなく成っちゃうんだなぁ… と思った。パソコンは物凄く便利だけどある種の業界は 迷惑がっているのでは?申し訳ない、ごめんなさい。 |
東家浦太郎先生 |
平成15年10月30日(木) | |
不識庵の表札 |
本当に久し振りに鎌倉・稲村ガ崎へ出かけた。行き先 は精進料理「不識庵」である。 ★不識庵の庵主は私が二ッ目に成りたての「さん治」 時代に知り合った藤井宗哲さんだ。角川書店の落語全 集を藤井さんが編纂した。確か昭和48〜9年頃だと 思う。楽屋に僧侶が出入りしてるのでビックリした。 そのお坊さんが藤井宗哲さんで私とか柳亭小燕枝さん 柳家小里んさん達とたちまち意気投合して新宿のゴー ルデン街で大いにおだを上げたもんだ。私が女房様と 交際中に藤井さんの勧めもあって結婚を決意したよう で、縁結びの神様のような存在だ。(笑) ★不識庵の料理は精進料理で私の好きなタイプの料理 である。けんちん汁は昆布の出しで頂戴するもので、 魚系の出しは使用していない。昆布と椎茸のだしは絶 妙で私のような痛風持ちには最適の料理だッ!(^_^;) 色々な意味で感動の食事だった。絶対にお勧めの料理 である。是非一度、稲村ガ崎へお出まし下さい。 女房様の友人(ご婦人二名)と一緒に12時過ぎに行 きご婦人お二人は途中で帰り、我々は四方山の話をし て、気が付いたら夜の10時過ぎだった。二十数年ぶ りの再会だからしょうがない。帰り際に知ったことだ が、表札は林家正蔵師匠が書いたもので、八世・正蔵 と認めている。貴重品だねェ〜!ご存知だと思うが、 稲荷町の師匠が彦六に成る前に書いたものだ。 |
平成15年10月31日(金) | |
読売新聞のテレビ欄の不親切さにムッとしながら書き込 みをしている。(怒) ★土曜日のNHK教育チャンネルで「日本の話芸」を放 送しているが…、出演者がいつも分からない。仕方がな いからNHKのホームページで確認をした。11月1日は 「富久」入船亭扇橋としてあった。これは拝見しなけれ ばならない。知らなけりゃ見ないよホント。(ムッ) ★えゝ、31日は腹を立てて恥をかいた。我家から千代田 線の綾瀬駅は徒歩で15〜20分の場所だ。運動方々歩いて 行くと、以前安売りのドラックストアーがあった店舗が お洒落な雰囲気に模様替えをしていた。店へ入ってすぐ 目に付いたのが「お香」のコーナーだった。色々なお香 が揃っていたので嬉しくなって買おうと思ったが…、値 段が書いていない。いくら探しても商品に値札が付いて ないのでレジのお嬢さんに『値段がついていないけどさ …、これいくらなの?』「はい、ありがとう御座います 。当店は100円ショップでございます」ガーン! ありゃ、100円ショップの店に変わっていたのか?良 く見ると小さく入口に「オール100円」と書いてあっ たよ。(笑) ★数日前の日暮里駅でも腹が立った。こりゃ腹が立ちっ ぱなしで、今でも頭にきているッ!京成の日暮里駅から JRの日暮里駅に乗り換えた。JRの階段を下りようと したら、下の方から『おじさん、助けて下さい〜ッ』と お姉ちゃんが助けを求めてきた。可愛いお姉ちゃんだ。 2〜3人で海外旅行に出かけるのだろう。京成のスカイ ラーナーで成田空港へ行くお姉ちゃんのグループかな? 「どうした?」『重くて上がれないの』私は仕方なくト ランクを持ってやった。これがビックリするほど重い、 私が持っても相当の重さだ。こりゃ女性には無理という ものだ。「こんなに重い物、持てないだろう?」『だっ てJRの日暮里ってぇエスカレーターが無いんだもの』 まるで親子の会話だ。「荷物は自分が持てる範囲で作ら なきゃ駄目だよ」ありゃ返事がないよ。お姉ちゃんの目 はスカイライナーが来るであろう京成日暮里駅を見てい た。多分時刻ギリギリだったのだろう。何の礼も無くガ ラガラと音を立てて足早にトランクを引きずって行って しまったヨ。(笑)なんてこったァ!『おじさん助けて』 とは…、俺は「おじさん」か?う〜ン、どう考えても俺 はオジサンだな。絶対にあの年代のお姉ちゃんはオニイ サンとは云わない。ウン。(笑)しかし、折角助けたのに 礼も言わない人間が居たことに腹が立った。JR日暮里 駅よッ!エスカレーターを作れッてんだァ〜! こんな思いをしなく済むんだよ。 |