平成15年10月マックニュース

平成15年10月1日(水)

 10月1日は志ん朝師匠の命日…、冥福を祈った。合掌

 ★圓朝まつりの実行委員長の三語楼師匠よりメールが届
 いた。来年の「圓朝まつり」の成功祈願の禁煙をすると
 いう。多分本気だと思う(笑)。良い事だ。健康を考えれ
 ばこれを期に生涯禁煙すりゃ良い。私は禁煙して13年
 以上経っているが、楽屋で煙草を吸う人間の多い事…。

 ★鈴本演芸場の夜席の初日を迎えた。主任は小三治師匠
 である。やっぱりいつものお馴染みさん達が集まってい
 た。私は「肥がめ」小三治師匠は「出来心」を演った。
 
 楽屋で「すっかりコンペ」の会報を渡したが、色々とゴ
 ルフに関して、その他もろもろについて実に今日は饒舌
 だった。余り体調は良くないという…、何となく眩暈と
 いうかふらふらするような気がするらしい。気をつけて
 欲しい、総領弟子の小せん師匠が体調不良で寄席を休ん
 でいる。心配である。もう若くはないので身体は本当に
 大事にしてもらいたいのが率直な気持ちだ。

 ★ホンコンやきそばを食べた。
 本当に昔と同じ味なのかしら?何と云うか…、懐かしい
 味という言葉と云えない、不思議な味なんだ。頭に残っ
 ているイメージとは違うんだなァ。

 そこで、昔、ホンコンやきそばを食べた事が有る人でそ
 の感想を云ってくれる人があれば「ホンコンやきそば
 をプレゼントしたい。感想を聞きたいなぁ。
 よしッ「ホンコンやきそば」をプレゼントしよう〜ッ!
 


夕方の上野:不忍池
平成15年10月2日(木)


かきフライ定食

 築地四丁目の「いし辰」の牡蠣フライを食したッ。
 う〜ンッ、今年初の牡蠣フライはマジに旨かった!

 ★鈴本の夜席は代バネだった。小三治師匠は多分、
 紀伊国屋落語会に出演のため休みなのだろう。鈴本
 のお客様はお馴染みさんが皆無だった。(笑)
 鈴本の後に末廣亭へ行く。菊之丞さんの披露目だっ
 たので、楽屋は賑やかだった。その中で一人だけ静
 かな人が居た。古今亭志ん駒師匠だ。もらったワリ
 (二日に一度の給金)が紛失したという。何処かに紛
 れ込んだらしい。結局、自分のカバンの中から出て
 きたという夜中の電話で判明したけど、一生懸命探
 している姿は面白かった。つい、ウッカリというこ
 とはよく有るもんで、なかなか思い出せないのであ
 る。実は私もその後、末廣亭の帰りに週刊誌を見よ
 うとメガネを探したが…、無い。ありゃ、何処で失
 くしたの?分からいよ、志ん駒兄さんの気持ちが分
 かった。(笑)鈴本の楽屋に忘れたかな?

 ★いし辰はPR割引カードを作っていた。築地場外
 市場は寿司屋タウンに変貌しようとしている。多分
 刺身好きのお客様へのPRだと思う。積極的にPR
 をした方が良いよ、私も「いし辰PR頁」を作った
 ので、利用して下さい。寿司屋さんのチラシ寿司よ
 り私は酢飯じゃないいし辰の「刺身丼」の方が好き
 だ。私はそれ程、寿司のシャリは好きじゃない。
 寿司で腹一杯にする気持ちが昔から無い。しみった
 れで食わない訳じゃない(笑)。ある種のトラウマか
 も知れない。昭和50年頃TBSのラジオで生放送
 の仕事をしていた。その頃のTBSカンガルー募金
 というのがあって、チャリティー企画で『出前盆踊
 り』というものがあった。番組に出演しているタレ
 ントが盆踊り会場へ行って、一緒に盆踊りを踊って
 ご挨拶代わりにちょっとした演芸をして、その後は
 募金を頂くために延々とサイン会をするという真夏
 のイベントだった。この出前盆踊りに行くと、必ず
 主催者が食事を用意してくれる。その食事のほとん
 どが…、寿司だった。毎日、毎日、寿司を出され、
 それを残しては失礼にあたるとして残さず食べた記
 憶がある。はっきり云ってつらかった…。夏場なの
 で少しプゥ〜ンと臭う物もあった。さすがにそれは
 食べなかったが、つらい思い出である。
平成15年10月3日(金)

 久し振りに調布へ出かけた、行き先は日活撮影所だ。
 調布駅に着いたら片山哲ちゃんの数々の選挙を思い出し
 たなァ〜。

 ★これでも小袁治は日活映画に出演した事が有る。二ッ
 目の頃鈴々舎馬風師匠が出演した「江戸艶笑夜話・蛸と
 赤貝」というポルノ映画に堂々と「目明しの伝次役」で
 出た。(笑)監督の藤浦敦先生は落語業界では有名な方で
 三遊亭圓朝の名跡に所縁の有る藤浦家の若旦那だ。

 藤浦先生の依頼で日活芸術学院の生徒に噺家の修行につ
 いて講義をしてきた。寄席のお客とは全然違う。いわゆ
 る授業であった。いや〜1時間は長かったなァ〜。笑わ
 せながらのスタンスじゃないので疲れた。しかし、不思
 議なことに気が付いた。笑わせようとしていないのに…
 生徒が笑う事が有った!意外だったなァ。
 


日活芸術学院
平成15年10月4日(土)


発見ッ!「らんらん

 本格的に独演会のネタ「らくだ」と「女天下」の稽古
 をしようと思ったが…、忙しくて駄目だった。

 ★仙台の今北先生よりFAXが届いていた。来年の仙
 台・独演会の日程が10月1日(金)に決まった戦災復
 興記念館の使用承認書だ。これは1年前の同日に申し
 込まないと日程が取れない。色々と今北先生にはお世
 話になり申し訳なく思っている。本当にありがとうご
 ざいますッ!

 ★堀切で旨いものを食べさせてくれる店を発見した〜
 弁慶という有名なラーメン屋が堀切にあってその並び
 に「らんらん」という中国料理屋さんが開店した。
 気にはなっていたのだがどうしても「坦々麺」が食べ
 たかったので入ってみた。お店に居る人たちは全員中
 国の人らしい。餃子も坦々麺も旨かった。これから度
 々通って味見をしたいと思っている。坦々麺は四川風
 で旨い。ゴマの香りがちゃんとしていい味だった。
 浅草橋の「水新菜館」の坦々麺より私は「らんらん」
 の方が好きだ。これで、楽しみが増えた。(^・^)
 
平成15年10月5日(日)

 柳家小三治師匠よりメガネのプレゼントを受けた。眼鏡と
 は老眼鏡だけど…。

 ★小三治師匠の背広姿は珍しい。楽屋入りしたときにちょ
 っと雰囲気が違うのに気が付いた。あゝそうか、背広を着
 ている。これは本当に目ずらし事なのだ、冠婚葬祭以外に
 は見ない姿である。(笑)

 着座した途端に『おい、小袁治これやるよ、やっと見つけ
 た』と、小さな包みを手渡された。ふふふ…、中身は眼鏡
 だった。池袋の芝居で私が買おうと思った軽度の老眼鏡を
 買い占めてしまった小三治師匠としては気に成っていたの
 だろう。わざわざ探して私にくれた訳だ。ありがたく頂戴
 した。誠に使い勝手がよく助かった。大感謝しますッ!!
 
 鈴本の高座は私は「堪忍袋」小三治師匠は「備前徳利」だ
 った。「備前徳利」はマクラを入れて約50分の大熱演だ
 った。この日来たお客さんは得をしたなァ、良い出来だっ
 たから。

 ★乃勢工務店の小川さんの親戚の方が結婚するので司会
 頼まれた。昼間、顔合わせを竹の塚の「松鮨」で行った。
 松茸入りのカマスの摘入汁はバカウマだったなァ〜。

 食事を約束していたので食べなかったが…、東武電車の準
 急に乗ったら、竹の塚は停車しない事に気が付いて西新井
 駅で乗り換えた。各駅停車を待つ間に焼豚を煮ている醤油
 のにおいがプンプンしてきた。ホームのスタンドラーメン
 で煮ているにおいなのだ。食欲をそそるにおいだなァ。
 食事の約束をしていなければ絶対に食っていた。(笑)値段
 を見るとラーメン400円としてある。食べている人を見
 ると、フーフーと吹きながら麺を食う姿は良いもんだ〜。
 だんだん寒くなって来たので麺・汁から上がる湯気が何と
 もいえない雰囲気を出している。ついつい食べたくなるも
 んだ。あそこのラーメンはどんな味なんだろう?


西新井ラーメン
平成15年10月6日(月)


料亭「秀」

 独演会というものは長年続けられるが、落語会はそう
 簡単には続かないもんだ。小金馬さんがお世話になっ
 ている「弁天寄席」は16年続いている。

 ★世話人が沢山居てもチームワークが悪ければ成り立
 たないし、芸人サイドも纏まりがなければ続かない。
 お客様に飽きられたら一発でお釈迦になってしまう。
 小金馬さんの努力とご苦労に敬意を表したい。(^・^)
 王子善光寺の「てらこや寄席」も地元の商店会と寺院
 が協力し合って落語会を行っている。調べたら…なん
 と17年続いていたッ!これも大したもんだ。(笑)

 久し振りに小金馬さんと思いっきり日本酒を呑んでし
 まった。割と小金馬さんとは呑む機会が多いのだが、
 いつも焼酎とかバーボンなので日本酒は珍しいこと。
 いつもより余計に酔っ払ったような気がする。(^_^;)
平成15年10月7日(火)

 楽屋には同年代の連中が沢山に居る。漫才の大瀬ゆめじ・
 うたじのご両氏は小袁治と同年だ。うたじさんは最近健康
 を配慮し暴飲暴食を避けて6kgの減量に成功をしたッ!
 お医者さんからイエローカードを出されたらしい。(笑)
 なかなか節食と禁酒は出来ないもんだ。

 ★風邪を引いたのかと思ったら…、花粉症の症状である事
 が判明した。この時期にも花粉症があるんだぁ。鼻がグズ
 グズと出て困ったもんだ。漫才のにゃんこ・金魚の金魚ち
 ゃんが花粉症の大家で、秋の花粉症が始まったことを教え
 てくれた。この年に成るとどこかしら悪いところが出てく
 るもんで、私は昨年痛風の症状が出た。今のところは大丈
 夫のようだけどあの痛みを思い出すと乱暴なことは出来な
 くなる。呑みすぎに気をつけよう〜。

 ★鈴本演芸場の小三治師匠の夜主任(トリ)の高座は「湯
 屋番」だった。一時間も話していた。マクラで蜂蜜談義に
 なってこれに時間を費やしていた。スペインのオレンジの
 花の蜂蜜がどうしても欲しいそうだ。今年は絶対に美味い
 蜂蜜が取れているはずだという。客席に向かって『お客様
 の誰か、親戚縁者、ご友人知人でスペインへ行く方が居た
 ら買ってきて頂きたい…』高座でお願いをするのは初めて
 だと笑っていた。「湯屋番」はサゲまでちゃんと演った。
 最近にない良い出来だった。多分、お客様は満足しただろ
 う。最近これだけ楽しい面白い「湯屋番」を聞いたことは
 ない。一瞬、自分が噺家であることを忘れちまった。(笑)

 ★終演後、ぞろぞろと「さら科」へ向かった。ところが…
 上野仲町通りの客引き連中のマナーの悪さには辟易した。
 あれじゃお客様は怖くて近寄らないよ〜。(`_´メ)
 久し振りに「さら科」で蕎麦をたぐった。たぐる前に冷酒
 をコップに二杯呑んで「もりそば」を食した。美味かった
 なァ〜。小三治師匠が食していた「親子丼」を少々分けて
 頂いたけど旨かったよ。隣のはん治さんが…『兄さん、全
 部食べちゃうんですか?』と羨ましそうにしていた。(笑)
 お互い等分に分かち合って食し満足をした。
 


大瀬うたじ先生
平成15年10月8日(水)


林家うん平師匠

 小袁治カレンダーに載せられない落語会が結構あって
 不特定多数の人が入れない場合は入場出来ないので、
 あえて掲載してない。

 ★堀切「あやめ寄席」は極限られたお客様だけの会な
 ので、告知をしていない。9回目になる落語会だが今
 回は林家うん平さんの出番だ。昔の「あやめ寄席」の
 メンバーだった人達が出演する事になってる。
 昔の演題帳を見たら柳家小袁治・林家一朝・三遊亭小
 金馬・林家ぎん平・喜久亭寿楽・林家うん平・林家と
 んでん平・柳家福治・古今亭志ん馬と随分居たもんだ
 。二ッ目から真打に昇進すると新しい二ッ目さんに入
 会してもらって約10年続いた会だった。
 うん平さんは十数年ぶりに堀切へ来て本気で懐かしが
 っていた。『堀切ってちっとも変わっていませんね』
 決して褒めていない。(笑)会場の中ノ郷信用組合のホ
 ールで「妾馬」を熱演してくれた。打ち上げでのスナ
 ップは左の写真だ。真っ赤になっている、元々酒は弱
 いほうで直ぐに赤くなってしまい、どうかすると眠っ
 てしまう事が有る。これでも腕を上げて呑めるように
 成ったとか。明日はうん平さんの地元「すがも地蔵寄
 席」に出演すると言ったら笑っていた。どういう意味
 なんだろう?
平成15年10月9日(木)

 すがも地蔵寄席に出演してきた。本当に久し振りに巣鴨
 のとげぬき地蔵へ出かけた訳だが珍しい光景を見た。

 ★巣鴨駅前の信号を渡ってとげぬき地蔵通り商店街の入
 口に近くに「傷痍軍人」さんが居た。私の子供の頃は沢
 山に盛り場で見かけたものだが、本当に珍しい光景だっ
 た。多分、若い人達にはご理解願えないと思う。
 すがも地蔵寄席は毎週木曜日に開催していて先週・今週
 ・来週とトリに落語協会の中堅真打が出演する。先週は
 古今亭志ん五、今週は小袁治、来週は金原亭馬生と続け
 るようだ。色物さんの集まりだとネタのパターンがそれ
 程多くないのが苦労するところ。落語は演題が沢山有る
 ので結構長続きするものだ。それが証拠に巣鴨の直ぐ近
 くの染地の専修院では毎年二回、お施餓鬼・お十夜と一
 席伺いに行っている。落語だから出来る事かも知れない
 。地蔵寄席の客席は意外に男性が多いのには驚いた。良
 く聞いてくれる。やりやすいお客様だった。私はおばさ
 んが沢山いるかと思っていたのに…。(笑)

 客席にお寺のご住職が数人来ていた。この方々は兄弟子
 の柳家さん吉師匠にご縁の有る方々でさん吉師匠の紹介
 で若手の噺家を紹介されて落語会を続けて居るお寺のご
 住職連だ。地蔵寄席の世話人・鯉川のぼるさんもお世話
 に成っている方々のようで、ご縁というものは面白い。
 終演後、巣鴨駅近くの「天城寿司」で食事をする事に手
 配されていた。ここが何と、さん吉師匠の従兄弟さんが
 経営する寿司屋さんだった!(驚)ご主人は、ふふふ似て
 いる、さん吉師匠に似ている。(笑)親戚というものは面
 白いものだなァ〜。鈴本と池袋の高座が有るため飲酒は
 避けて、握りを頂戴したが美味しい店だった。なるほど
 口の奢った住職連が贔屓にするだけのお店であるッ。
 
 ★9日は合計三席高座を努めたことになる。バタバタと
 忙しい思いをしながらラストは鈴本演芸場へ戻り、小三
 治師匠の打ち上げにお邪魔した。太昌園で焼肉を食した
 。何だか…、一日中ものを食ってばかりいるようだな。
 小三治師匠に私のHPでスペインに旅行する人が居て蜂
 蜜が手に入りそうだと、伝えたら…、一生懸命箸袋にメ
 モを書いて、デパートチェーンで「EL CORTE INGLES
 だと教えてくれた。本気でオレンジの蜂蜜が欲しいらし
 い本当に面白い人だなァ〜。


地蔵通りの手前
平成15年10月10日(金)


中曽根先生

 国会は解散され、第43回衆院選を10月28日公示、11月9日
 投票の日程が決まった。

 ★選挙が間近に成ると忙しくなる人とヒマになる人が有る
 。今回はその様なことは無かったが昔は良く選挙が有るの
 で予定していた落語会を取りやめになった事があった。
 それは地域の人を集めるのに選挙絡みと誤解されないため
 の配慮で中止にしたのだが…、選挙が済んでその落語会は
 いつの間にか消滅した。その落語会で応援していた先生が
 落選したためだった。とばっちりだよ〜。
 それに懲りた訳じゃないが落語会と政治色は切り離して頂
 いている。どうしてもお客様を動員するために政治家の力
 を借りたくなるのかも?

 ★物凄く気になっている事が有る。今度の選挙で中曽根・
 宮沢両元首相が立候補の意思が有るということ。そして立
 候補は比例代表で出馬したいらしい。本当に出るのか?
 出たら大変だろうなァ、新しい幹事長を決めた後だけに…
 問題になると思う。

 ★巨人の堀内内閣が発足した。堀内丸の船出は難航しそう
 だぞ。舵取りも大変だが世間の波が高そうだ。球団の首脳
 部と選手との溝はまた深くなってきたようだ。野球解説の
 江本さんが巨人は『阪神病ウィルス』に犯されているそう
 だ。(笑)内紛という症状はかつての阪神のお家芸で、星野
 仙一という特効薬を投入したので全治したのだという。
 ワクチンを接種していない巨人は感染してドンドン症状が
 悪化しているのだ。私の私心だが…、今度の堀内新スタッ
 フは新鮮味の無い人事のような気がする。心配だなぁ。
平成15年10月11日(土)

 外出しないで朝から夜まで噺の稽古をした。稽古といって
 も喋るのではなくて、噺のノート(台本)を作った。

 ★私の噺の覚え方はとりあえず何でも良いから帳面に筆記
 する。「らくだ」はワープロで台本が出来ていたが、「女
 天下」は縦罫の帳面に下手な字で書きなぐっていた。これ
 は昭和62、3年のものだと思う。馬楽師匠が昭和62年
 にご他界しているので、亡くなった後に「あやめ寄席」で
 演じたことを覚えている。ただ単に台詞を書いただけなの
 で骨組みがどうなっているのか?忘れていた。再構築をし
 なければならないのだ。きちんと上・下をつけて整理をす
 る作業は楽じゃなかった…。実は自分の書いた字が読めな
 いのだ。(笑)本当に情けないことである。それに何とまァ
 平仮名の多いこと。我ながら恥ずかしい事であります。

 ★学生の頃から覚えるのは書くことで覚えた。カンニング
 ペーパーを作ったけど、結局それは書いた段階で覚えてい
 てもう、カンペが必要ないこともあった。どうやら書く事
 が私には合っているようだ。
 しかし、落語は学校の勉強と訳が違う。とにかく噺のメリ
 ハリを付ける作業は噺を聞いたときの記憶に頼るしきゃな
 い。だから、若い時に沢山、良い噺を沢山聞くべきだと、
 反省に近い気持ちに成った。


六代目馬楽師匠
平成15年10月12日(日)


かぼす絞り

 10月12日は柳家小袁治ご生誕の日で、堀切五丁目界隈
 の中華料理店にてしめやかにお誕生祝宴が執り行われ
 た。メインディッシュは好物の坦々麺であった。(笑)

 ★九州大分県別府市の友人から毎年「かぼす」が送ら
 れてくる。その「かぼす」を昨年からポン酢にする事
 にした。昨年は途中で気が付いてポン酢にしたので少
 量だったが、今年は頂戴した4kgの「かぼす」を全
 部、絞った。4kgのかぼす絞りは結構大変だった。
 右腕が痛く成るほどの重労働だったなぁ。友人から結
 婚式の引き出物で頂いた電動グレープ・フルーツ絞り
 が活躍した次第だ。極上の昆布と鰹節と三河みりんと
 日本酒。そして今回はお気に入りの醤油(宮城県産)を
 使用する。出来たポン酢の一部を御礼で別府市の友人
 に食して頂く予定だ。古川さん待っててねッ!
 
 ★最近、東京で流通している有名な醤油は美味しくな
 いと常々思っていた。仕事で地方へ出かけた折に巡り
 合う旨い醤油でその思いを確信した。東京の有名な醤
 油は私に言わせると黒茶色の塩水だ。当りがきつ過ぎ
 て、旨みがゼロだ。私がいう「あたり」は舌に感じる
 塩気の質と強さだ。私は食塩に懲りはじめてからそう
 感じるようになった。こだわりとして我家の食塩は天
 然塩という多種の食塩だ。当然、岩塩もあるのだゾ。
 天然塩はとてもあたりが柔らかで食べ物の本来の味を
 引き出す素晴らしい調味料だ。昔は当たり前のように
 入手出来た食塩がお上が勝手に専売とした。
 
 肝心の塩をお上が取り締まったのだ。それも売られた
 物は99.999パーセント塩化ナトリュウムという
 信じられないことをやってくれた。人間の健康を無視
 していると若い頃から不満を持っていた。私が子供の
 頃の食塩は固まったよ。にがり成分が入っているから
 潮解といって空気中の水分を吸い込んで固まっていた。
 にがりが無い食塩は塩化ナトリュウムといって、食用
 に適していないと思うな。最近「にがり」だけ売って
 いるのは不思議な現象だ。
 
平成15年10月13日(月)

 体育の日だそうだ。ピンとこないなァ〜、私の感覚で
 は体育の日は10月10日なんだよ。

 ★寒冷前線が東京に大雨をもたらした。ミニ台風だな
 ァ。私はどうしても神田明神へ出かけなければならな
 かったのだが…、一番降りの酷い時に出かけてしまっ
 たようだ。町のそこここに排水しきれない水溜りが出
 来て、車が立ち往生する光景を目にした。こんな事は
 久し振りだ。地下鉄にも水が入って運休したようだ。
 
 二時間ほどゆっくりすれば御難に会わずに済んだもの
 をと思うのだが、なかなかそうは行かない。寄席の場
 合、出番が決まっているので無理してでも移動しなけ
 ればならないのだ。私の場合は余裕があって被害にあ
 わなかったが、ギター漫談のぺぺ桜井先生はどうした
 だろう?ぺぺさんは雨が一番の敵である。衣装とギタ
 ーを持つので傘をさす事が出来ない。あの大雨の時は
 どうしたのだろう?


大雨の神田明神
平成15年10月14日(火)

 珍しくゴルフの練習をした。16日のコンペの準備な
 のだが…、無駄な抵抗だなぁ。(笑)

 ★一時期夢中になってゴルフの練習をした。ロー・ハ
 ンディ者にご指導をねがったこともあって、その頃は
 グロス90を切って喜んでいた。ところが、最近は…
 グロス100を切って喜んでいる。段々と水準が低く
 なっているなァ〜。

 歌手のさとう宗幸さんとはゴルフを一緒にした事があ
 るが、水準が違い過ぎてお話に成らない。確かハンデ
 5以下かもしれない。物凄く上手なんだ。ゆっくりと
 した軟らかいスイングで必ずパーオンするんだ。だか
 らスコアはほとんどパーかバーディーだ。たまにボギ
 ーが出るのが愛嬌だ。(笑)小袁治は違うッ!たまにパ
 ーが取れて、後はボギーかダブルボギーの山なんだ。
 15日は甲府方面へ仕事に出かけるので練習は無理なの
 で14日にしたが、焼け石に水状態だなぁ〜。
 でも、16日のコンペは楽しみだ。
平成15年10月15日(水)

 新宿駅から甲府へ出かけたが…、余裕を持って出かけた事
 が大正解だった。新宿駅6番線ホームは遠かったよ〜ッ。
 
 ★志ん駒師匠の紹介で甲斐の名湯積翠寺温泉「古湯坊」へ
 一席伺いに行った。どうやら俳優・杉良太郎さんの係わり
 合いのある落語会だった。題して「古湯坊・杉友寄席」と
 してあった。杉さまは大変に噺家を大事にしてくれて志ん
 駒師匠を通じて色々と噺家はお世話に成っている。

 朝10時のあずさ号で甲府まで出かけて、迎えの車で現地
 へ行ったが…、いや〜ッ素晴らしいところだッ!武田神社
 を左折してドンドン山を登るうちに信じられないほどの深
 山に着いてしまう。途中数回耳がツゥーンとしてきた程。
 一時間思いっきり古典落語が出来るのが幸せだった、この
 杉友寄席を毎回楽しみにして来ていただいているお客様が
 居るのだから手は抜けなかった。東北弁の錦明竹の後に、
 「ねずみ」をみっちりした。素晴らしいお客さんに感謝。

 ★新宿駅は改修工事中だが、あずさ号の出発ホームは意外
 だったぞ。余裕を持て新宿駅に出かけた事が良かった。
 6番線ホームは代々木駅に近い外れのホームになっていた
 のだ。乗り換え時間は5分以上の余裕が必要だなぁ。特に
 最近の新宿駅は工事中なので通路を間違えやすい。絶対に
 間違えるようなレイアウトになっている。もしかしてギリ
 ギリで出かけたら最悪乗り遅れに成りそうな状況だった。
 やっぱり何でもそうだが、余裕を持って行動しなければい
 けませんな。


歩いたよ〜ッ!
平成15年10月16日(木)


優勝者・蝶花楼馬楽

 晴天に恵まれた絶好のゴルフ日和であった。
 久し振りにゴルフを楽しませていただいた。いや〜
 とても楽しかったですなぁ。

 第16回の「すっかりコンペ」は小里んさんが欠場
 して合計15名のコンペになった。小里んさんだけ
 仕事が有るというわけか?羨ましいな。(笑)
 
 年間二回、春秋のコンペも16回目に成る。このコ
 ンペで優勝していなのは小三治、小燕枝、小団治、
 さん八、〆治、太助、世津子と…、あゝ随分居るも
 んだ。ハンデを決めて均等に優勝のチャンスを与え
 て居るのだが…、これが駄目で特定の人だけ優勝し
 ている。今回の馬楽さんは4回目だ。かくいう小袁
 治は二回優勝している、それも連続優勝だった。
 練習とかコンペ参加に励まないと成績は上がらない
 ようだ。私もすっかりコンペ以外はほとんど出てい
 ないのが現状だ。これじゃ上達しないと思う。(笑)

 朝早くから出かけてゴルフ場であっはははと笑いな
 がらのお楽しみゴルフなので本気で上達しようと思
 わないかもしれない。

 ★コンペで久し振りに三語楼師匠に会ったが、意外
 な事が判明した。我愛する巨人軍の堀内新監督と年
 間3〜4回ゴルフを共にしているというのだ。(驚)
 ある噺家が堀内さんに噺家で知り合いが居るか?聞
 いたとき『申し訳ない、噺家さんは三語楼師匠しき
 ゃ知りません』と、云われたそうだ。(笑)
 三語楼師匠の話だと堀内さんはとても良い人柄だそ
 うで、人望の有る人だから巨人を任せても大丈夫で
 あると太鼓判を押していた。その言葉をわたしゃ、
 信じることにした。ふふ、単純だねぇ。
 
平成15年10月17日(金)

 ヤンキースの試合が気になって気になって、慌てて帰
 宅してTVを見たら、劇的なシーンを見る事が出来た
 ッ!秀喜〜ッ!感激〜ッ!歓喜のシーンは胸キュン!

 ★女房様の提案で、17日の昼食は谷中の「一寸亭
 へ行く約束をした。これはウッカリ約束だった。(笑)
 落語協会の「落語の友」を読んで林家こぶ平さんのエ
 ッセーに日暮里の「一寸亭」のタンメンが旨いと載っ
 ていた。『これはパパ食べに行くべきよッ』女房様の
 食い気満々の言葉にウッカリと『あゝ、良いよ…』と
 返事をしてしまった。
 
 ※我家ではこぶ平さんはちょっとした人気者である。
 以前、こぶ平さんの披露目で一寸した手違いがあった
 時、即座にこぶ平さん自身が我家に根岸竹隆庵岡埜の
 「こごめ大福」を持参して謝罪に来た。この「こごめ
 大福」が旨いのなんのって…、いや、そうじゃない、
 忙しい中わざわざ拙宅まで謝罪に来たということに感
 激したようだ。シクジリもちゃんと謝れば逆に好感と
 なる良い例だ。(笑)それに比べ披露目で祝儀を郵送で
 貰っても梨の礫という現代っ子の噺家が居るらしい。
 
 ★とにかく亜米利加の野球が気になって仕方がないが
 ヤンキースが負けそうなので、半分諦めて「一寸亭」
 へ行った。店内のTVは衛星1チャンネルを中継中だ
 った。NHK総合は途切れ途切れの中継でイライラし
 ていたが戦況に変化があったッ!女房様はタンメン、
 私はもやし麺を食しながらTVを見て、もう少し野球
 を見たいので時間稼ぎに焼飯をお土産に作ってもらい
 、重い腰を上げて大急ぎで日暮里から堀切の自宅へ帰
 った次第だ。別にヤンキースのファンじゃないが…、
 松井さんの活躍を見たいがためにTVにかじりついて
 いるんだ。巨人ファンの私としては複雑な心境であり
 ますなぁ。あゝ、そう、肝心の「一寸亭」は大変に結
 構な味だった。いいね、くどくなくあっさりしていて
 毎日通えるような私の好きなタイプの中華屋さんだ。
 



劇的だった
平成15年10月18日(土)


講演会場

 あきる野市へ出かけた。秋川駅は多分初めて降りた駅
 だと思う。いや、TBSの放送で来ている筈だが…、
 余り昔なので覚えていない。(恐縮)

 ★あきる野市民まつりの講演依頼で、「井戸の茶碗」
 を一時間かけてみっちりと話してきた。
 講演といわれても噺家は困る。いわゆる各分野の専門
 家の講演のようには出来ないのだ。私は噺のプロとし
 て1時間〜1時間半の講演はやってやれ無い事はない
 が…、時間の無駄のような気がしてならない。(マジ)
 小袁治としては必ず1時間前後で古典落語が出来るよ
 うにお願いをする。依頼者のテーマに合った噺を核に
 して、前段で色々と講演じみた噺をして本題の古典落
 語に入るのが、私としてはスムースなパターンだ。
 今回は担当者が古典落語に造詣が深い方で、すんなり
 と決まった。大いに感謝しなければならない。

 楽屋で準備をしていると主催者側より丁寧な挨拶があ
 った。『遠いところまでお越し下さいまして…』と云
 われたが、15日に甲府へ行ったばかりなのでそれ程
 遠くとは感じなかった。(笑)新宿から一時間少々かか
 るので自然とその様な言葉が出るのかも知れない。

 ★寄り道はしないで我家に直行する。日本シリーズが
 気になっていたので大急ぎで帰った。星野監督の勇退
 報道がどう影響するか気になっていたからだ。とても
 素晴らしいゲームだった。これは余り云いたくない事
 だが、私の心の奥底に何となく寂しさを感じさせる、
 日本シリーズになってしまった。星野勇退報道は今回
 の日本シリーズに水をさす形に成ったと思う。良くな
 いよ、絶対に良く無い事だと思う。日本のマスコミは
 何を考えているのだろう?何にも考えて居ないよな。
 もう、良識とか分別のようなものを持ち合わせていな
 い。駄目だよ〜。(怒)

 (喜)怒ってばかりじゃ駄目だ。あきる野で美味しい、
 醤油をお土産で頂戴した。醤油本来の香りがする極上
 の醤油だ。キッコーゴという醤油は確かに手作りの旨
 い醤油だ。ご馳走さまッ!キッコーゴの未完成HP
 こちらです。(笑)
平成15年10月19日(日)

 阪神はどうしちゃったの?虎が猫になっちゃった…。
 
 ★星野監督の会心の笑顔を見ることなく一戦・二戦が
 済んでしまったよ。特に二戦の負け方は酷かったなぁ
 13点も取られてなす術がなかった。苦虫を潰したよ
 うな星野監督の顔は気の毒というか見ていられなかっ
 た。これじゃ健康に良い訳がない…。何だって、健康
 上の理由で勇退することをばらしたのだろう?
 納得出来ない、というより許せない感じがする。(怒)

 ★私はガキの頃から巨人ファンだ。だから、今回の日
 本シリーズは王監督のダイエーに興味があったが、星
 野さんの勇退報道以来、ある種の別な目で観戦するよ
 うに成ってしまった。星野監督が何となく気の毒な気
 がした…、これじゃ駄目なんだよね、気の毒がられち
 ゃ、勝負は同情は禁物だ。憎らしいぐらいじゃなきゃ
 盛り上がらないと思うよ。同列に出すべきじゃないけ
 ど鈴木宗男先生が胃がんであることを理由に出馬を断
 念する記者会見を見たが、何となく…可哀想に見えて
 くるんだなぁ。隣に座っている松山千春さんがとても
 優しい良い人に見えてくる。(笑)人間の感情というも
 のは摩訶不思議なものだと思った。
 
平成15年10月20日(月)


古今亭菊朗

 落語協会のホームページ委員会で久し振りに菊朗君と
 会った。菊朗さんは平成15年度NHK新人演芸大賞で
 落語部門の大賞を受賞した。

 ★運気上昇の時は全てがうまく行くようで、第14回北
 とぴあ(ほくとぴあ)若手落語家競演会でも優勝した
 という。ダブル受賞だッ!こういう時に馬券を買うと
 当るかも知れないなァ。(笑)円菊師匠の弟子は連続で
 受賞だ目出度いことである。

 ★ホームページ委員会は落語協会のホームページを運
 営しているのだが、色々な問題が山積していてとても
 忙しい。ニーズに応えられるように近々、リニュアル
 する予定だ。その準備に大忙しの訳だ。午前11時開始
 で午後2時まで、あっという間に時間が経ってしまっ
 た。私はホームページのメルマガで入船亭扇橋師匠の
 俳句欄の担当をしている。1ヶ月に3回メルマガを配
 信しているので、3本分頂戴してる。これが、結構大
 変な作業なのだ。先ず、扇橋師匠の寄席の出番を確認
 しなければならない。そして寄席に出ない場合はその
 前に察知して日程を組まなければならない。いわゆる
 出版社の取材作業と同じなんだ。

 今回取材をして分かったことは扇橋師匠はメルマガ
 知らないこと。そして落語協会のホームページもほと
 んどご理解頂いていないようだ。(笑)今度、機会があ
 ったらご覧に入れなければ成らないようだ。
 こんな按配だから、落語協会の内部でもホームページ
 委員会は余り認知されていないのではないか?と思う
 事がある。哀しい事実だ。PRが必要だなァ、先ず身
 内からご理解いただいて協力を仰ぐようにしよう。
 私の努力が実って、木久蔵師匠がHPを作った。これ
 はほとんど木久蔵ラーメンを売るためのサイトだけど
 私のアドバイスが効いたようだ。(笑)
平成15年10月21日(火)

 
第53回の小袁治独演会は無事終了した。打ち上げで思い
 っ切り呑んでしまった。(^_^;)

 ★演題は女天下、らくだを出したが、何しろらくだが長
 い噺なので出演者がいつもの会より一人分少なくなって
 しまった。お客様の中には少々不満に感じる人もあった
 かも知れないが今回は我慢をして頂こう。

 「女天下」という噺は先代の馬楽師匠が高座に掛けてい
 た噺で、私の印象では余り面白くない噺の部類に入って
 いた。私は馬楽師匠の手法を取らず漫画チックに演って
 しまった。まぁチャレンジだから良しとしよう。

 「らくだ」はやはり50分以上あった。本当に長い噺だ。
 サゲまでやらしてもらったが次は何時出来るのだろう?
 長い噺はやらないと忘れてしまう。(笑)
 浅草演芸ホールの南喬兄さんの「らくだ」を聴いて参考
 になった。やはり先輩の噺は聞くべきだ。目からウロコ
 というか考え方が自分なりにまとまった様な気がした。
 先輩・後輩の噺を聞いてヒントが湧くことがある。今回
 の「らくだ」は小燕枝さんが高座に掛けている噺を聞き
 ながらムズムズとやる気になって自分の会でネタ出しを
 した次第だ。はやり他人がすることは見たり聞いたりし
 た方が良いと思う。中日の新監督の落合さんが日本シリ
 ーズの「観戦禁止令」を出したという。本気かね?
 信じられないなぁ。それをマジで実行するのかしら?

 


池袋演芸場
平成15年10月22日(水)

 やっぱりTVを見てしまった。やったね松井さんは偉い
 ねぇ、良いところでヒットを打ってくれるんだ!

 ★大リーグは午前零時過ぎまで平気で試合をする事が分
 かった。雨が降って試合が中断したにしても凄いねェ。
 日本では考えられないことだ。松井秀喜は素晴らしい選
 手であることは間違いないけど、日本のマスコミも無責
 任だよ。松井がMVPを獲れるかも知れないなんて…、
 本当に煽るだけ煽って梯子を外しちゃうんだからなぁ。
 でも、松井選手には本気で頑張ってもらいたい。

 ★阪神が勝ってくれた。これでほっとした次第だ。大リ
 ーグが盛り上がっているので日本の野球がダイエーの圧
 倒的勝利で終わってしまうのかと心配したけどやっと阪
 神は勝ってくれた。阪神が連勝したら展開が今後どうな
 るか分からないゾ。日本も盛り上がろうじゃないか。
 仙台の「きくた肛門科」の院長先生の勝利に喜ぶ笑顔が
 脳裏に浮かんできた。何しろ熱烈虎ファンだから。(笑)

 ★私が心配したとおり石原VS藤井バトルは泥沼化してき
 たようだ。やはりマスコミに云ってはいけないことを口
 外してしまったつけが回ってきたと思う。石原国土交通
 相の旗色が悪くなって来た。蟻の穴から堤も崩れるの喩
 えじゃないけど本当は重大な事なんだ。小泉総理は真剣
 に考えた方がよろしいと思う。丸投げばかりしていると
 こういう事態に成ってしまうんだ。(^_^;)
 
平成15年10月23日(木)

 福井県からコシヒカリの新米が届いた。次男坊の同級生
 が自分で作った新米を送ってくれたのだ。

 ★私事で恐縮だが、次男坊は農学部を卒業している。
 同級生には学者を目指す人と農業の現場で活動するタイ
 プが有るようだ。農業の研修を受けに福井県のかみなか
 農楽舎に行っている同級生からのプレゼントだ。福井県
 はコシヒカリと係わり合いの有る県と聞いている。隠れ
 た米どころでもあるのだ。確かに旨い新米であるッ!
 ごちそうさま〜。

 ★銀座方面へ出かけなければ成らなかった。仕事ではな
 いのだが、女房様を車に乗せて銀座の百貨店に行かなけ
 れば成らなかったのであるが…、ヤンキースが負けそう
 だ。心配していたが、なんと同点に成ったッ!延長戦に
 成ってTV観戦をしていたら『パパ早くしないとけりが
 つかないわよ、いつ終わるか分からないんでしょう?』
 と、鬼のような言葉を発したッ〜!これこそ正に外面如
 菩薩内心如夜叉じゃなくて外面如鬼内心如夜叉である。
 女房が鬼に見えた瞬間であった。(^_^;)私が応援しなか
 ったので、ヤンキースはサヨナラ負けをしてしまった。
 残念無念である。夜の日本シリーズは応援の甲斐あって
 阪神がサヨナラ勝ちをした。ヽ(^o^)丿

 ★仙台の「きくた肛門科」の菊田院長先生からFAXが
 来た。『もう、たまりません!これから甲子園へ行って
 きまっす!』と、いよいよ我慢が出来なくなって甲子園
 行きを決意したようだ。(笑)ふふふ、その気持ちよ〜く
 分かりやすよっ。
 虎ファンの菊田先生のFAXには「ガンバレタイガー
 俺がついている・菊田信一」という千社札が添付されて
 いた。(笑)立川文志さんの作だ。


福井県から届いた
平成15年10月24日(金)


中曽根元首相

 誠に申し上げにくいが中曽根元首相が可哀想に成ってき
 た。中曽根元首相に対する一連の出来事は、もう少しや
 り方がないのかなぁ。大先輩に対する現首相の手法は薄
 情というか、いわゆる「情」が無さ過ぎると思う。

 ★我々の世界は縦社会でいわゆる「お年寄り」は居るこ
 とには居るが、俗にいう「老人」とはちょっと異なる。
 落語協会の最長老は柳家小せん師匠だ。今年80歳に成る
 のだ。いつも電車を利用して寄席の掛け持ちをして、G
 パンをはいて、コスチュームは至って若作りだぁ。(笑)
 楽屋で若い者と一緒になって馬鹿なことを云っている。
 どう考えてもヨワイ80歳とは思えません。噺家として大
 いに活躍をしているんだ。若い者に負けていないのだ。

 中曽根さんのどこが駄目なんだろう?歳を取っている事
 が駄目なのか?それでは…、ちょっと失礼ではないか?
 現首相は「薄情」だという感が否めない。「非情」に近
 いものがあるなぁ。人情を常に意識している我等の稼業
 は、どうしても中曽根元首相の味方をしたくなるんだ。
 これは私だけかもしれないが…、大先輩に対してはそれ
 なりの敬意を表さなければならない。説得できなかった
 現首相は非難されても仕方がないと思う。先輩を敬う気
 持ちはいつの世でも同じだと思うのだが違うのかなぁ?
平成15年10月25日(土)

 日本テレビが視聴率の買収をしたと大騒ぎをしている。
 さすがに日本テレビでは大騒ぎをしないが…、他局は鬼
 の首を取ったような騒ぎだ。

 ★テレビが詰まらないと思い始めてもう十数年経ってい
 る。数年前に葛飾のケーブルテレビの契約をしたのはそ
 の影響だ。時代劇専用チャンネルでチャンバラ映画を見
 たり昔の良き洋画を見て楽しんでいる。我家の近くにあ
 るビデオレンタル屋さんはいつも繁盛していて、年末は
 特に大忙しの状況が数年来続いている。
 やはり視聴率は死活問題なのだろうなぁ。吉本興業に転
 職した元フジテレビの横澤彪さんは『フジテレビのライ
 バルは他の民放局ではなく任天堂である』と断じた。
 多分、横澤さん自身テレビの限界を感じていたのかも知
 れない。
 
 25日の夜NHK・教育テレビのETVスペシャル「美し
 く生きたい…小椋佳・還暦からの出発」は素晴らしい番
 組だった。民放では出来ない番組だ。残念なのは小椋さ
 んとか出てくる人たちは魅力のある人ばかりなのに…、
 NHKの女子アナウンサーはイマイチの感じがした。
 容姿でなく内容のある方を人選していただきたかった。
 これは、最近目立つNHKの民放化だと思っている。
 NHKは独自のスタンスをもって視聴率を気にしない良
 い番組作りをした方が良いと思う。それにしても朝の連
 続ドラマは…、ふふふ何か云うのやめよう。(笑)
 


日本テレビ
平成15年10月26日(日)


喜せん:かぬう

 一年に一回の落語会というものがある。私が出演者の交
 渉をしている落語会に久し振りに出演した。

 ★足立区の青井団地で毎年秋に行っている「団地寄席」
 は今年で9回目、ということは来年で丸10年に成る訳
 だ。私は出演者の交渉をして、柳家喜せんさんには毎回
 真打になるまで出演するようにした。たとえ一年に一回
 でも手を抜けば直ぐばれてしまうので真剣に高座を努め
 ているようだ。しかし、久々に喜せんさんに会ったが額
 が随分広くなってきたなぁ〜。(笑)

 ★土曜日の文化放送「志の輔ラジオ」を録音しておいた
 TAPEを聞いて…、愕然とした。番組宣伝を見て「五
 代目柳家小さん」という文字があったので録音をした訳
 だが、ありゃ!?これでいいのかな?という気持ちが払拭
 できなくて、未だに釈然としていない。

 五代目柳家小さんの「湯屋番」は小学館で出したCD
 放送したのだ…。これは、志の輔さんの師匠である談志
 師匠が警鐘していたことだ。『落語家の噺をレコードで
 オンエアーされたら出演料を請求できねぇぞ〜っ!』と
 いうものだ。今回のことは柳家小さんが故人に成ってい
 るので談志師匠の云っていたこととちょっと事情が違う
 が…、談志師匠はレコードを放送されちゃうとギャラが
 発生しなくて、放送局はレコード(CD)使用料をその
 に払えばそれで済んでしまうということだ。歌謡曲の
 CDと同じことになる?実際のところはどうだろう。

 もうひとつ、談志師匠が危惧していたことは、山田洋次
 監督が「男はつらいよ」シリーズで古典落語のパロディ
 ーを平気で映画にすることは不快だといっていた。(笑)
 そういえば、要所要所で古典落語のネタをパロディー化
 していた。今でいう「パクリ」だなぁ。(笑)談志師匠は
 古典落語だから盗用して良いというものじゃないと私憤
 を小爆発させていた。『古典落語にゃ、著作権ってぇも
 んがねぇのかねェ〜』その後、柳家小さんと山田監督は
 昵懇の間柄になり、談志師匠の小噴火は沈静化してしま
 ったが、未だ内心忸怩たるものがあるはずだ。

 袂を分った立川流の志の輔さんの番組で志の輔さんの師
 匠の談志師匠が危惧していたことを弟子が実行するとは
 …、不思議な気持ちに成った。小さんは故人だから良し
 と考えていると思うけど…、なんだか釈然としない。
 


柳家小さん
平成15年10月27日(月)

 ダイエーは強いです。残念ながらタイガースは日本一
 に成れなかった…。

 末廣亭と鈴本演芸場の夜席に出演したが…、日本シリ
 ーズが気になってそわそわ状態だった。(笑)楽屋の諸
 君に贔屓チームを聞いたら意外やダイエーファンが多
 いのには驚いた。王監督の影響だろうか?楽屋はこぞ
 ってダイエーを応援している。末廣亭から鈴本へ移動
 する間どうしても我慢できなくなってラジオのスイッ
 チを入れてしまった。イヤーホーンから聞こえる歓声
 はどうやらダイエーの選手が活躍している所だったよ
 うだ。やはりダイエーは強かったなぁ。投手が阪神と
 違う。ダイエーの底力をしみじみ感じだ。底力が無か
 ったのはテレビ東京だった。全国からクレームの電話
 が入ったらしい。そりゃそうだろうネットしてないん
 だから、野球ファンはイライラしただろうな。

 ★北千住の「たぬき屋」で久し振りにワンタンメンを
 食した。旨かったなぁ〜。あっさりしていて昔懐かし
 い味なんだ。今度、〆治さんと居酒屋で呑んで仕上げ
 にワンタンメンというコースを実行しようっ!


たぬき屋の
ワンタンメン
平成15年10月28日(火)


林家こぶ平師匠

 末廣亭へ代演に行ったらこぶ平さんが高座に上がって
 いたが、「ねずみ穴」を演っていた。

 ★少々驚いた。仲入りの出番で「ねずみ穴」を演る人
 は少ない。一体どうなっているのかと思ったら、一朝
 さんが説明をしてくれた。芸術祭に参加する演題を時
 間をちゃんと取って(30分)毎回チャレンジしていると
 いう。へェ〜ッ!やる気満々だなぁ。末廣亭もこぶ平
 さんに時間を与えて条件を整えているようだ。
 こぶ平さんの高座は35分以上あった。高座から下りた
 途端に鈴々舎馬桜さんが『課題として35分を30分にす
 るようにしなきゃ駄目だよ。思入れが過ぎるから時間
 がかかるんだ…』「はいどうも済みません。ありがと
 うございます」こぶ平さんの返事は実に謙虚だが、
 さんの言い方はちょっと今風でいうと「タカビー」
 だったなァ。(笑)当夜の主任だからか?いや、この噺
 を馬桜さんが教えたのかな?いずれにしてもこの会話
 は印象的だった。こぶ平さんの人柄が出て親しみが湧
 いたのは確かだ。

 こぶ平さんと「一寸亭」の話をしたら大いに盛り上が
 った。余程通っているらしく一寸亭のオムライスがバ
 カウマである事も教えてくれた。う〜んオムライスも
 食ってみたいなァ。(笑)
平成15年10月29日(水)

 12月2日(火)堀切で開催する「堀切・小袁治の会
 の準備に費やした。能率悪く70%の仕上がりとは…。

 ★手にいれた出演者の写真をポスター・会報に使用した
 のだが、「り助」改め「麟太郎」の写真の出来が悪い。
 何だか元気のない写真なのだ。困ったなァ落語協会が作
 った写真なのだからもう少し何とかならないのかよッ!
 声帯模写の「鯉川のぼる」先生の写真もちょっとねぇ…
 これはご自分でスタジオで撮ったものらしいけど、背景
 がピンクではバランスが取れないよ〜。モノクロのコピ
 ーだと気に成らないがカラーコピーだと異質なので閉口
 した。仕方が無く写真の背景色の修整をした。これが結
 構時間を食う作業だった。浦太郎先生の場合は背景が少
 々暗いのでモノクロにするとご本人が浮き出ない。何度
 も範囲指定をして修整作業をした。

 作業を繰り返して居る内に、あゝ俺がこういうことをし
 ていると印刷屋さんが儲からなく成っちゃうんだなぁ…
 と思った。パソコンは物凄く便利だけどある種の業界は
 迷惑がっているのでは?申し訳ない、ごめんなさい。
 


東家浦太郎先生
平成15年10月30日(木)


不識庵表札

 本当に久し振りに鎌倉・稲村ガ崎へ出かけた。行き先
 は精進料理「不識庵」である。

 ★不識庵の庵主は私が二ッ目に成りたての「さん治
 時代に知り合った藤井宗哲さんだ。角川書店の落語全
 集を藤井さんが編纂した。確か昭和48〜9年頃だと
 思う。楽屋に僧侶が出入りしてるのでビックリした。
 そのお坊さんが藤井宗哲さんで私とか柳亭小燕枝さん
 柳家小里んさん達とたちまち意気投合して新宿のゴー
 ルデン街で大いにおだを上げたもんだ。私が女房様と
 交際中に藤井さんの勧めもあって結婚を決意したよう
 で、縁結びの神様のような存在だ。(笑)

 ★不識庵の料理は精進料理で私の好きなタイプの料理
 である。けんちん汁は昆布の出しで頂戴するもので、
 魚系の出しは使用していない。昆布と椎茸のだしは絶
 妙で私のような痛風持ちには最適の料理だッ!(^_^;)
 色々な意味で感動の食事だった。絶対にお勧めの料理
 である。是非一度、稲村ガ崎へお出まし下さい。

 女房様の友人(ご婦人二名)と一緒に12時過ぎに行
 きご婦人お二人は途中で帰り、我々は四方山の話をし
 て、気が付いたら夜の10時過ぎだった。二十数年ぶ
 りの再会だからしょうがない。帰り際に知ったことだ
 が、表札は林家正蔵師匠が書いたもので、八世・正蔵
 と認めている。貴重品だねェ〜!ご存知だと思うが、
 稲荷町の師匠が彦六に成る前に書いたものだ。
平成15年10月31日(金)

 読売新聞のテレビ欄の不親切さにムッとしながら書き込
 みをしている。(怒)

 ★土曜日のNHK教育チャンネルで「日本の話芸」を放
 送しているが…、出演者がいつも分からない。仕方がな
 いからNHKのホームページで確認をした。11月1日は
 「富久」入船亭扇橋としてあった。これは拝見しなけれ
 ばならない。知らなけりゃ見ないよホント。(ムッ)

 ★えゝ、31日は腹を立てて恥をかいた。我家から千代田
 線の綾瀬駅は徒歩で15〜20分の場所だ。運動方々歩いて
 行くと、以前安売りのドラックストアーがあった店舗が
 お洒落な雰囲気に模様替えをしていた。店へ入ってすぐ
 目に付いたのが「お香」のコーナーだった。色々なお香
 が揃っていたので嬉しくなって買おうと思ったが…、値
 段が書いていない。いくら探しても商品に値札が付いて
 ないのでレジのお嬢さんに『値段がついていないけどさ
 …、これいくらなの?』「はい、ありがとう御座います
 。当店は100円ショップでございます」ガーン!
 ありゃ、100円ショップの店に変わっていたのか?良
 く見ると小さく入口に「オール100円」と書いてあっ
 たよ。(笑)

 ★数日前の日暮里駅でも腹が立った。こりゃ腹が立ちっ
 ぱなしで、今でも頭にきているッ!京成の日暮里駅から
 JRの日暮里駅に乗り換えた。JRの階段を下りようと
 したら、下の方から『おじさん、助けて下さい〜ッ』と
 お姉ちゃんが助けを求めてきた。可愛いお姉ちゃんだ。
 2〜3人で海外旅行に出かけるのだろう。京成のスカイ
 ラーナーで成田空港へ行くお姉ちゃんのグループかな?
 「どうした?」『重くて上がれないの』私は仕方なくト
 ランクを持ってやった。これがビックリするほど重い、
 私が持っても相当の重さだ。こりゃ女性には無理という
 ものだ。「こんなに重い物、持てないだろう?」『だっ
 てJRの日暮里ってぇエスカレーターが無いんだもの』
 まるで親子の会話だ。「荷物は自分が持てる範囲で作ら
 なきゃ駄目だよ」ありゃ返事がないよ。お姉ちゃんの目
 はスカイライナーが来るであろう京成日暮里駅を見てい
 た。多分時刻ギリギリだったのだろう。何の礼も無くガ
 ラガラと音を立てて足早にトランクを引きずって行って
 しまったヨ。(笑)なんてこったァ!『おじさん助けて』
 とは…、俺は「おじさん」か?う〜ン、どう考えても俺
 はオジサンだな。絶対にあの年代のお姉ちゃんはオニイ
 サンとは云わない。ウン。(笑)しかし、折角助けたのに
 礼も言わない人間が居たことに腹が立った。JR日暮里
 駅よッ!エスカレーターを作れッてんだァ〜!
 こんな思いをしなく済むんだよ。
 


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